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スマートフォンの対応周波数帯(バンド)の見方
今使っているスマートフォンはそのままでSIMカードだけを他の通信会社へ乗り換え(MNP)をしたとき、端末によっては電波が繋がりにくくなるケースがあります。
こういったトラブルの原因としてまず考えらるのは、スマートフォンの対応している周波数帯(バンド)が通信会社と一致していないケースです。
通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)では複数の電波(※周波数帯)を組み合わせてサービスを提供しており、利用している周波数帯は全く同じではありません。
スマートフォンは機種によって対応している周波数帯(バンド)が異なっており、そのため一部の機種では通信会社を変更すると繋がりにくくなるといった状況が発生します。
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通信会社が利用している周波数帯(バンド)
各通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)が利用している周波数帯(バンド)は総務省の公式サイトで確認ができます。
大手通信会社が利用する4G(LTE)周波数帯
総務省公式サイトより
電波は周波数が低いほど遠くまで届きやすい(繋がりやすい)特性があり、携帯電話では700MHzから900MHzの周波数帯をプラチナバンドと呼んだりします。
ドコモのバンド19/26・auのバンド18/26・ソフトバンクのバンド8などが該当し、キャリアへ新規参入をした楽天モバイルは現在割り当てを求めている状況です。
キャリアで販売されている端末(キャリアモデルのAndroid)は他社のプラチナバンドに対応していないケースがあり、通信会社を変更する際はすこし注意してください。
5G通信
5G通信も同様に各社が利用する周波数帯(バンド)が異なります。
大手通信会社が利用する5G周波数帯
総務省公式サイトより
n77・n78・n79がsub6、n257はミリ波と呼ばれる周波数帯になります。
5Gは周波数が高いので遠くまで届きにくい(エリアが広がりにくい)のですが、その代わり高速大容量のデータ通信ができるのが特徴です。
※n3・n28といった4G周波数帯を5Gに転用して利用するケースがありますが、通信速度は4Gと同等になります。
対応周波数帯(バンド)が多いiPhoneやPixel
各スマートフォンが対応している周波数帯(バンド)は、メーカー公式サイトや各通信会社で公開されているスペック表などで確認ができます。
AppleのiPhoneやGoogleのPixelシリーズは対応している周波数帯が多いのも特徴で、通信会社(キャリア)に関係なく使用できるのが利点です。
※プラチナバンド(ドコモのバンド19/26・auのバンド18/26・ソフトバンクのバンド8)すべてに対応。
ただし一般的に対応周波数帯が増えると、スマートフォンの本体価格は高くなる傾向があります。
iPhone SE(第3世代)とPixel6aの対応周波数帯
SIMフリー版 | 対応周波数帯(4G) |
iPhone SE(第3世代) | FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、30、32、66)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48) |
Pixel 6a | LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 48 / 66 / 71 |
キャリアモデルのAndroidは注意
通信会社を乗り換え(MNP)する際、同じ系列のSIMカードを使う通信会社(サブブランド・格安SIMなど)であれば同じ周波数帯を利用するので、基本的に端末はそのまま問題なく使えます。
また違う系列の通信会社であっても各社共通して利用する周波数帯(バンド)があるので、全く繋がらない(使用できない)といったことはありません。
ただし利用場所(エリア)によって繋がりやすさに影響が出ることがあり、特に通信会社で購入したAndroid端末(キャリアモデル)は他の通信会社のプラチナバンドに対応していないものがあるのですこし注意が必要です。
携帯電話料金の見直しで通信会社の乗り換え(MNP)を検討する際は、SIMロックの有無などと併せて対応周波数帯を確認してください。
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