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4K動画に必要な回線速度
近年Amazonプライムビデオなどのヒットもあり、動画配信サービスが以前より身近なものになりました。
ネット動画をテレビ画面でも手軽に観れる機器なども出てきて、最近は4Kの高画質動画の配信を行っているところもぼちぼちあります。
ただ4K動画は高画質の分データの通信量も増えるので、快適に利用するにはそれなりの通信環境が必要です。
実際にどれくらいの通信速度が必要なのか、具体的にまとめます。
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通信速度の単位
まず最初に通信速度の単位bps(bit per second)の意味を簡単にまとめておきます。
bpsの意味は1秒間に通信するbit数のことで、1M(bps)なら100万(ビットを1秒間)に通信するということです。
現在、携帯の3大キャリアの4G(LTE)回線だと理論値で150M(bps)くらい、家庭用の光回線だと1G~2G(bps)といったダウンロード速度がでます。
※通信速度はあくまでベストエフォート時(最大通信速度)
※1G(bit)=1000M(bit)
また2019年冬には都市部を中心に、ドコモからPREMIUM 4Gという受信時最大1576Mbpsのサービスが予定されています。
4K動画に必要とされる理論値
動画をダウンロードしながら視聴(ストリーミング再生)する際に、一般的な目安としてはHD画質で約5M(bps)、4K動画で約24M(bps)のダウンロード速度が必要とされています。
なので4K動画の視聴に際し、4G(LTE)、光回線を利用する場合は、平均的な通信速度さえ出ていればほぼ問題なく視聴できます。
ただADSL回線の場合だと、4K動画の再生が微妙なラインになります。
ADSLは2023年頃にサービス終了が予定されており、4K動画などの利用を考えているなら、光回線などへの移行を検討するタイミングになっています。
回線速度測定サービス
自分が使っている回線の通信速度を計測したい場合、ネットを利用して簡単に計測することができます。
ただし測定結果はサイトによってバラつきなどが出るので、できれば複数のサイトでの計測を行うことをお勧めします。
ここでは一般的に知られており、私がよく利用している計測サイトを2つ挙げておきます。
速度計測時は通信量が増えますので、利用時は携帯電話など月額通信量の上限などに気を付けてください。
Fast.com
動画配信サービスの大手Netflixが提供している通信速度計測サイト。
サイトのアドレスにアクセスすると、すぐに計測が開始され測定結果が表示されます。
Fast.com(日本)へのリンク
BNRスピードテスト(画像読込み版)
老舗の速度測定サイトBNRスピードテストの画像読込みを使った測定サイト。
Flashコンテンツに未対応の端末などでも利用できます。
BNRスピードテスト(画像読込み版)へのリンク
4K動画配信サービスの現状
4K動画配信について、現在目立って力を入れているのがAmazonとNetflixです。
特にAmazonはFire TV Stick 4Kの販売が開始されることもあり、自社のAmazonプライムビデオで4Kコンテンツの配信が増えることが期待されます。
また12月からは東京オリンピックにむけて4K8Kの衛星放送も開始され、今後動画コンテンツの高画質化が進んでいきます。
ただこちらについては衛星放送がメインでチューナーが必要だったり、新商品でまだ割高感は否めないところです。
それに比べると4Kテレビ(チューナー無し)、PCディスプレイなどはすでに4Kや8Kなどへの対応も進んでおり、価格的にもこなれてきています。
4Kコンテンツを手軽に楽しむなら、今のところはネット配信の利用がおすすめです。
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