サブ回線(バックアップ回線)として利用しやすい料金プラン

SIMカードトレイ

サブ回線(バックアップ回線)として利用しやすい料金プラン

ここ数年に発売されたスマートフォンはSIMカードスロットを2つ搭載していたりeSIM機能に対応していたり、デュアルSIM運用(SIMカードの2枚挿し)ができる端末が増えました。

データ通信費の節約・2つ目の電話番号取得・障害発生時のバックアップ回線など、目的に合わせてサブ回線を追加することが可能です。

オンライン専用プランや格安SIM(MVNO)など基本料金が安いプランも増えており、1台の端末に複数の回線を契約して利用する方も増えています。

※各料金プラン・サービス内容は2024年8月7日時点のものです。

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空きスロットと対応周波数帯

サブ回線の契約を検討する際、まずスマートフォンの以下の機能を確認する必要があります。

  • SIMカードを挿せる枚数(空きスロット数・種類)
  • 対応している周波数帯(バンド)

スロットの数(SIMカードを挿せる枚数・eSIM対応)や対応周波数帯(バンド)は、スマホメーカーや通信会社(キャリア)の公式サイトにある本体のスペック表などで確認可能です。

SIMカードの空数と種類

スマートフォンのSIMカードスロットには従来のSIMカードが挿せる物理的なスロットと、SIMデータを本体に書き込んで使用できるeSIMスロット(機能)の2種類があります。

スマートフォンの小型化・薄型化もあり、近年発売されている機種だと物理SIMとeSIM機能を備えている端末が増えました。

※DSDV対応 SIMカードが2枚使えて(デュアルSIM)、両方が同時に待受(通信・通話)が可能。

eSIMの最大のメリットは物理カードが必要ない点で、ネットで契約してSIMデータをダウンロードし、即時に回線を利用するといったことも可能です。SIMカード

ただeSIMのデメリットとして、他の端末へSIMを移動する際に若干手間がかかる点があります。

特にスマートフォンが故障した場合、従来のSIMカードであればプラスチックのSIMカードをそのまま他の端末に挿し替えて使うことができますが、eSIMだと再発行などの手順が必要になり手続きがすこし複雑です。

また通信会社によってはeSIMに対応していないプランがあるので注意してください。

対応周波数帯

通信会社(キャリア)が利用している電波の周波数帯(バンド)は異なっており、スマートフォンによって対応している周波数帯も異なっています。

iPhoneやPixelなど対応周波数帯が多い機種はあまり問題ない(気にする必要がない)のですが、一部のスマホは大手4社の4Gプラチナバンドに一部しか対応していない場合があるので注意してください。

※通信会社(キャリア)専売モデル・海外モデルのAndroidなど。

例えばドコモショップで買った端末にauやソフトバンク系SIMを挿して利用する場合、端末によってはすこし繋がりにくくなるケースがあります。

特にトラブル時のバックアップ用として2枚目に別の会社の料金プランを検討している場合は、対応周波数帯を一度確認してください。

Android 12ロック画面

また現在は廃止されましたが、すこし古い機種だとSIMロックがかかっている(特定の通信会社しか利用できない)場合があるので、事前に端末のロック解除手続き(ネットからだと無料)を忘れないようにしてください。

※現在利用している通信会社と同じキャリア(系列)のSIMカードを使う場合は、基本的にSIMロック解除は不要です。

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スマートフォンの対応周波数帯(バンド)の見方。通信会社が利用している周波数帯の一覧。iPhoneやPixelの対応周波数帯。

サブ回線として利用しやすいサービス

サブ回線を検討する際、普段スマートフォンを使っていて不足を感じる部分などを考えると料金プランを選びやすくなります。

目的 ポイント
高速データ通信量を増やしたい 容量あたりの料金
音楽サブスクなどの利用 定速・無制限プラン
電話番号を追加したい 通話料金・オプションの安いプラン
通信障害などが発生した際のバックアップ回線 契約している通信会社と別の系列(エリア)の通信会社を選ぶ

現在だとチケット購入式で必要なときだけサービスを追加できるpovo2.0、通信速度1.5Mbpsで使い放題のmineo(マイネオ)「マイそく」プラン、月のデータ通信量が多い方なら容量あたりの料金が割安な楽天モバイルなどがサブ回線として利用しやすいサービス内容になっています。

povo2.0

auのオンライン専用プランpovo2.0は基本料金が0円に設定されており、必要なサービスはユーザーがチケット(トッピング)を購入して追加していく仕組みになっています。

そのため使用しない月は料金がかからないので、サブ回線として使用する場合に維持費の面で大きな利点です。

※180日間に一度、有料トッピングを購入する必要あり。

povoのSIMカード

例えば高速データ通信量が足りない月だけチケットを購入したり、割安な料金の音声通話かけ放題オプションだけ利用するといった使い方も可能です。

ただしオンライン専用プランなので、回線契約や端末の初期設定などは自分で行う必要があります。

povo2.0の主なサービス内容

povo2.0
エリア au
受付・手続き オンライン限定
月額料金 0円※
高速通信のデータ容量 0GB
※データトッピングを契約
超過後の通信速度 最大128kbps
データ繰越 なし(有効期限式)
データチャージ トッピングで追加
音声通話 22円/30秒
音声通話オプション 5分かけ放題 月額 550円・かけ放題 月額 1,650円
1日使い放題オプション データ使い放題 24時間 330円/24時間
コンテンツオプション DAZN(7日間)760円・smash.(24時間)220円

povo2.0のデータトッピング料金一覧

データトッピング 有効期限 料金
データ使い放題 24時間 330円
1GB追加 7日間 390円
3GB追加 30日間 990円
20GB追加 30日間 2,700円
60GB追加 90日間 6,490円
300GB追加 90日間 9,834円
データ使い放題(7日間)×12回 160日間 9,834円
150GB追加 180日間 12,980円

ただし月額計算ではなく有効期限式になっており、各サービス(容量)毎に期限が異なっている点は注意してください。

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LINEMO(ラインモ)のミニプラン(3GB)とpovo2.0(ポヴォ2.0)で3GB利用した場合の比較。サービス内容・料金・オプションサービス。LINEMOで実施中のキャンペーン。

mineo(マイネオ)

格安SIM(MVNO)のmineo(マイネオ)では平日昼間以外は通信速度1.5Mbpsで使い放題の「マイそく」プラン(基本料金 月額990円)を提供しています。

高画質での動画視聴などにはすこし厳しいですが、ネットの閲覧やSNSの音声通話くらいであれば問題なく利用できる通信速度で、容量無制限という使い勝手の良さが魅力のプランです。

マイそくの主なサービス内容と料金

デュアルタイプ(音声通話+データ通信)
エリア ドコモ・au・ソフトバンクから選択
基本料金(月額) スタンダード(最大1.5Mbps) 990円
プレミアム(最大3Mbps) 2,200円
※平日昼間(12時~13時)は最大32kbps
※直近3日間で10GBを超えた場合も最大32kbps
音声通話料金 22円/30秒
mineoでんわ 10円/30秒※専用アプリからの発信
通話オプション(月額) 10分かけ放題 550円
時間無制限かけ放題 1,210円
データ通信オプション 24時間速度制限なし 1回 330円

平日昼間はメイン回線でデータ通信を行い、それ以外の時間帯は「マイそく」を利用するといった使い方で、ある程度快適な通信速度を無制限で利用できる環境を安価で構築できます。

エリアも大手3キャリアから選べるので、障害発生などのバックアップ回線としても利用しやすいプランです。

マイネオ公式サイトイメージ画像

mineo(マイネオ)公式サイトより

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格安SIM(MVNO)サービスmineo(マイネオ)の新プラン「マイそく」のサービス内容。基本料金・通話料金・オプションサービス。通信速度制限の内容。オプションサービス「パケット放題 Plus」との比較。

楽天モバイル

楽天モバイルの基本プラン「Rakuten最強プラン」のサービス内容は次のとおりです。

Rakuten最強プランのサービス内容

楽天モバイル
プラン名 Rakuten最強プラン
エリア 楽天モバイル + au(一部)
月額料金 3GBまで 1,078円
3GBから20GB 2,178円
20GB以上 3,278円
容量超過後の通信速度 速度制限なし
音声通話 22円/30秒
※専用アプリ「Rakuten Link」を利用した通話無料
音声通話オプション 通常の音声通話 15分かけ放題 月額1,100円
その他 楽天市場で買い物時に+4倍の追加ポイント

楽天モバイルは月の高速データ通信量に応じて料金が変化する段階式プランで、データ通信量が多くなるほど割安な料金設定になっています。

またキャリアなので店舗展開も行っており、契約やトラブル時などショップの対面サポートが受けられるのも利点です。

楽天SIMカード

音声通話も専用アプリRakuten Linkを使うという条件が付きますが、無料で通話できます。

ただし後発キャリアなので、どうしても大手3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と比べると繋がりにくいエリアがある点は注意が必要です。

携帯電話料金の低廉化

電気通信事業法の改正などもあり、全体的に携帯電話の基本料金は下がりました。

オンライン専用プランや格安SIM(MVNO)など料金プランも多種多様になっており、ユーザーの選択肢も増えています。

人気のiPhoneやPixelシリーズなどは対応周波数帯も多く(すべてのキャリアのプラチナバンドに対応)、複数のSIMカードを利用しやすい端末です。

デュアルSIMの設定もそれほど難しい作業ではないので、料金プランの見直しなどをする際はサブ回線の追加といった選択肢も含めて検討してみてください。

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現時点で各通信会社が提供している小容量プランの料金比較。大手キャリア、サブブランド、オンライン専用プラン、格安SIMサービス(MVNO)の月額料金とサービス内容。
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