データ通信量が少なめ(3GB以内)の利用者向け料金プランの比較
目次
携帯電話料金の低廉化のながれを受け、大手通信会社ではプランの再編成・オンライン専用プランの開始・サブブランドの展開など大幅な料金の改定が行われました。
各社データ通信量に応じた新しい料金プランを展開しており、利用者の選択肢も増えています。
以前は月のデータ通信量が少なめ(3GB以内)の方はほとんどが大手キャリアの段階式プランを利用していましたが、2年縛りの違約金廃止などもあり通信会社の乗り換え(MNP)なども活発です。
※下記で紹介している料金・サービス内容などは2022年3月24日時点のものです。
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大手キャリアの段階式プラン
現在大手キャリアを利用していてデータ通信量が少ないユーザーは、使ったデータ通信量によって料金が変化する段階式プランを契約している方が多くなっています。
全ての手続きが街のショップで対面で行うことができ故障などのトラブル時もすぐにサポートが受けられる点・割引特典などの多さなどがメリットですが、すこし基本料金は高めです。
キャリアの小容量向けプラン月額料金
ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | |
プラン名 | ギガライト | ピタットプラン | ミニフィットプラン+ | アンリミット |
月額料金(1GBまで) | 3,278円 | 3,278円 | 3,278円 | 0円 |
1GBを越えた場合 | 4,378円
(3GBまで) |
4,928円
(4GBまで) |
4,378円
(2GBまで) |
1,078円
(3GBまで) |
※家族割、光回線割、学割、キャンペーン割などは含んでいません
また段階式プランはある一定の容量を超えると料金が上がるので、料金をコントロールするには自分の使ったデータ通信量を把握しておく必要があります。
データ通信量の上限設定機能やメールなどでの事前の通知機能も用意されていますが、定額プランなどに比べるとすこし使い勝手が落ちる点は否めません。
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オンライン専用プラン
3大キャリアでは昨年からオンライン専用プランが開始され、ソフトバンクとauはデータ通信量が少ない利用者向けの小容量プランも提供しています。
街のショップが利用できない(対面サポートが無くなる)点に注意が必要ですが、その分料金はかなり割安です。
LINEMO(ラインモ)の3GBプラン
ソフトバンクではオンライン専用プラン「LINEMO(ラインモ)」で3GBの小容量プランを提供しています。
ただし手続き等は全てオンラインになり、街のソフトバンクショップでの対面サポートは受けられません。
また端末(スマートフォン)の販売も行われていないので、自分で準備する必要があります。
そのためある程度スマートフォンの操作などに慣れた方に限定されるプランになりますが、料金的にはかなり安く抑えられます。
主なサービス内容
LINEMO(ラインモ) | |
プラン名 | ミニプラン |
エリア | ソフトバンク |
受付・各種手続き | オンライン限定 |
月額料金 | 990円 |
高速通信データ容量 | 3GB |
超過後の通信速度 | 最大300Kbps |
データ繰越 | なし |
音声通話 | 22円/30秒 |
音声通話オプション | かけ放題 月額 1,650円・5分かけ放題 月額 550円 |
その他 | LINEギガフリー |
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auのpovo2.0(ポヴォ2.0)
auではオンライン専用プランpovo(ポヴォ)の大幅な改定を行い、povo 2.0ではチケット購入式(トッピング方式)の料金プランに変更されました。
データ通信量3GBのチケットを購入した場合、LINEMO(ラインモ)と同じ月額990円で利用できます。
街のキャリアショップが利用できない点もLINEMO(ラインモ)と同じです。
主なサービス内容
povo2.0 | |
エリア | auエリア |
受付・手続き | オンライン限定 |
月額料金 | 0円※ |
高速通信のデータ容量 | 0GB |
※データトッピングを購入 | |
超過後の通信速度 | 最大128kbps |
データ繰越 | 有効期限式 |
データチャージ | トッピングで追加 |
音声通話 | 22円/30秒 |
音声通話オプション | 5分かけ放題 月額 550円・かけ放題 月額 1,650円 |
1日使い放題オプション | データ使い放題 24時間 330円/24時間 |
コンテンツオプション | DAZN(7日間)760円・smash.(24時間)220円 |
povo2.0のデータトッピング(チケット)
データトッピング | 有効期限 | 料金 |
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
1GB追加 | 7日間 | 390円 |
3GB追加 | 30日間 | 990円 |
20GB追加 | 30日間 | 2,700円 |
60GB追加 | 90日間 | 6,490円 |
150GB追加 | 180日間 | 12,980円 |
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サブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)の小容量プラン
auとソフトバンクはデータ通信量が少ないユーザー向けに、自社のサブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)でも小容量プランを提供しています。
販売されている機種の数や店舗数などに若干差がありますが、対面サポートを残しつつメインブランドよりも安い料金で運用が可能です。
サブブランドの小容量向けプラン基本料金(月額)
UQモバイル | ワイモバイル | |
くりこしプランS | シンプルS | |
エリア | au | ソフトバンク |
月額料金 | 1,628円 | 2,178円 |
高速通信データ容量 | 3GB | |
超過後の通信速度 | 最大300Kbps | |
データ繰り越し | 翌月まで | |
音声通話 | 22円/30秒 | |
音声通話オプション | かけ放題 月額 1,870円・10分かけ放題 月額 770円 | |
割引など | UQ家族割のカウント対象(割引はなし)・でんきセット割 月額 638円引き | 光セット割引または家族割引(2回線目以降)は月額 1,188円引き |
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格安SIM(MVNO)の小容量プラン
格安SIM(MVNO)は元々小容量プランを利用するユーザーが多く、データ通信量に合わせて細かくプランが用意されています。
独自のオプションサービスなども豊富で、自分の使い方に合わせた低廉な料金プランを組むことが可能です。
また格安SIM(MVNO)は音声通話料金が約半額(約11円/30秒)で利用できるところが多く、SIMフリー端末の取り扱いが豊富などの利点もあります。
MVNOの小容量向けプラン基本料金(月額)
mineo | OCN | IIJmio | BIGLOBE | |
1GB | 1,298円 | 770円 | ー | 1,078円 |
2GB | ー | ー | 858円 | ー |
3GB | ー | 990円 | ー | 1,320円 |
4GB | ー | ー | 1,078円 | ー |
5GB | 1,518円 | ー | ー | ー |
6GB | ー | 1,320円 | ー | 1,870円 |
※すべて音声通話機能付きSIMプラン
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対面サポートの要否で選ぶ
大手キャリア(段階式プラン)は店舗での対面サポートなどが手厚く、家族通話などのオプションサービス・スマホ決済サービスでの優遇など各種特典が充実していますが、その分料金は若干高くなります。
月々の基本料金を抑えるには、複数回線契約による家族割引きや光回線とのセット割引の適用が必要です。
割引サービスや特典などは減りますが、店舗での対面サポートを残しつつ料金を抑えたい場合はサブブランド(UQモバイル・ワイモバイル)が選択肢になってきます。
ある程度スマートフォンの操作に慣れていて対面サポートが不要な方であれば、LINEMO(ラインモ)・povo2.0(ポヴォ2.0)などのオンライン専用プランや格安SIM(MVNO)が一番割安になります。
あと新規参入で通信エリアがネックになりますが、楽天モバイルでデータ通信量1GB以下に抑えれば0円運用も可能です。
最近はデュアルSIM対応機種も増えSIMカードの2枚挿しも比較的簡単にできるので、自分の使い方に合わせ色々チェックしてみてください。
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