データ通信量が少ないユーザーの、料金プランの選択肢
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3大キャリアでは大容量プランの見直しやオンライン専用20GBプランなど、データ通信量が比較的多いユーザー向け新料金プランの発表が続きました。
ただ実際にデータ通信使用量が20GBを超えるユーザーは全体の約10%程度で、6割を超える利用者が月5GB以下のデータ量にとどまっています。(総務省発表)
総務省が目指す携帯電話料金の低廉化に向けて、今後焦点になってくるのが小・中容量向けの料金プランの改定です。
※下記の料金は2021年1月17日現在のものです。
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キャリア(メインブランド)の小容量向けプラン
現在3大キャリアを利用していてデータ通信量が少ないユーザーは、使ったデータ通信量によって料金が変化する段階式プランを契約している方が多くなっています。
キャリアの小容量向けプラン月額料金(税抜)
ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天 | |
プラン名 | ギガライト※ | ピタットプラン※ | ミニフィットプラン | アンリミット |
月額料金(1GBまで) | 2,980円 | 2,980円 | 3,980円 | 2,980円 |
1GBを越えた場合 | 3,980円
(3GBまで) |
4,480円
(4GBまで) |
5,980円
(2GBまで) |
楽天エリア無制限
パートナーエリア5GBまで |
※家族割、光回線割、学割、キャンペーン割などは含んでいません
※ドコモ、auの月額料金は、2年契約時(中途解約金1,000円)の料金
ただこの仕組みはある一定の容量を超えると料金が一気に上がるので、料金をコントロールするにはデータ通信量を把握する必要があります。
データ通信量の上限設定機能やメールなどでの事前の通知機能も用意されていますが、無制限プランに比べるとすこし使い勝手が落ちる点は否めません。
楽天モバイルはその点を武器にして、容量によってプランを分けることはせず「アンリミット」プラン一つにまとめられています。
サブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)の小容量プラン
auとソフトバンクはデータ通信量が少ないユーザー向けに、自社のサブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)で小容量プランを提供しています。
メインブランドに比べて実店舗数などサポート体制などに若干差がありますが、混雑時間帯でもある程度通信速度が出ており、メインブランドよりも安い料金で運用が可能です。
サブブランドの小容量向けプラン月額料金(税抜)
UQモバイル※ |
ワイモバイル※ |
|||
プラン名 | スマホプランS | くりこしプランS | ベーシックプランS | シンプルプランS |
サービス開始 | 提供中 | 2021年2月開始 | 提供中 | 2021年2月開始 |
月額料金(3GB) | 1,980円 | 1,480円 | 2,680円 | 1,980円 |
※ワイモバイルのベーシックプランSは音声通話の10分かけ放題付
※くりこしプランS、シンプルプランSは2021年2月1日サービス開始
格安SIMサービス(MVNO)の小容量プラン
格安SIMサービス(MVNO)は元々小容量プランを利用するユーザーが多く、データ通信量に合わせて細かくプランが用意されています。
店舗での対面サポートが不要だったり混雑時間帯の通信速度低下などが問題ない方などであれば、一番料金を安く抑えることができます。
ただサブブランドのUQモバイルが「シンプルプランS」(2021年2月1日開始)を発表したことで価格的優位が崩れてしまい、今後サービス内容の大幅な変化が予想されています。
MVNOの小容量向けプラン月額料金(税抜)
mineo | OCN | IIJmio | BIGLOBE | |
500MB | 1,310円 | – | – | – |
1GB | – | 1,180円 | 1,180円 | 1,160円 |
3GB | 1,510円 | 1,480円 | 1,600円 | 1,600円 |
※すべて音声通話機能付きSIM
※mineoはAプラン(auエリア)利用時の料金
現時点ではサブブランドか格安SIM(MVNO)
データ通信量が少ないユーザーの選択肢としては、ある程度店舗サポートがあり混雑時間帯でもそこそこの通信速度が出るUQモバイルかワイモバイル。
月額料金の安さを重視する場合は格安SIMサービス(MVNO)を利用するといった感じになります。
ただしUQモバイルが格安SIMサービス並の料金で「くりこしプランS」(2021年2月開始)を発表し、利用場所がauエリアの方であればこのプランがまず第一候補になります。
ただ現時点で3大キャリアから小容量向けの新料金プランは発表されていませんが、今後段階式プランの見直しについても言及しています。
メインブランドの段階式プランは街の店舗(対面)でのサポートが受けられるため格安SIMサービス(MVNO)並の料金とはいきませんが、サブブランドとどの程度の料金差が出るのか注目です。
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