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スマートフォンで利用する高速データ通信量(ギガ)の目安
携帯電話の基本料金は多くの場合、一か月間に利用できる高速データ通信量によって料金が変化します。
よく一般的に「ギガが足りない」という言い方がされますが、そのときの「ギガ」はこの高速データ通信量を指していていて、容量を使い切ると通信速度が低速になるので快適に利用するには追加購入などが必要です。
なので自分が一か月にどれくらいの高速データ通信量を使用するかを把握しておけば、携帯電話の料金プランを選ぶときに無駄の無い最適なプランを選ぶことができます。
※コンテンツの内容(画質・音質など)にもよって容量(ファイルサイズ)は異なるため、下記で例示しているデータ通信量はあくまで目安です。
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1GB(ギガバイト)は1024MB(メガバイト)
データ通信量にはGB(ギガバイト)・MB(メガバイト)・KB(キロバイト)などの単位があり、以下のように換算して計算します。
- 1GB(ギガバイト) = 1024MB(メガバイト)
- 1MB(メガバイト) = 1024KB(キロバイト)
コンピューター(デジタルデータ)は突き詰めると電源オン・オフ(2進数)の世界なので、2の倍数(2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024,2048)で単位が定められています。
1GB(ギガバイト)をメガバイトに換算すると1024MB(メガバイト)になり、よくある3GBのプランなら月に3072MBまで高速通信が行える計算です。
データ通信量では重さや距離などの国際単位で使用されるギガやメガやキロ(10億倍、100万倍、1,000倍)とは若干意味が異なるため、すこし誤差が生じます。
ただ携帯電話で使う通信量の節約などを考える場合、大まかに約1,000倍で単位が上がると覚えておけば特に問題ありません。
Wi-Fi通信は高速データ通信量を消費しない
自宅などの光回線にWi-Fi(ワイファイ)などで接続してスマートフォンを使用した場合、携帯電話会社で契約している高速データ通信量は消費しません。
Wi-Fiはあくまで通信機器(モデム・ルーターなど)とスマートフォンの間を繋げているだけで、インターネットなどへの通信は実質的に固定回線側(光回線など)で行っています。
※固定回線の利用料金が必要。
データ通信料金のイメージ
自宅や職場などに固定回線がありWi-Fi環境での利用がメインの方だと、携帯電話会社で契約する高速データ通信量はそれほど多く必要ありません。
PCやテレビなど他の機器もネットに接続して利用する機会が多い方は、固定回線を契約したほうが容量無制限で使い勝手も良く料金も割安になるケースも多いです。
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動画視聴で使う通信量
スマートフォンの高速データ通信量が増える原因として、最も多い理由のひとつが動画視聴での利用になります。
契約している高速データ通信量が不足しがちな場合は、まずYouTubeや動画配信サービスなどの利用方法・視聴時間などをチェックしてみるのが効果的です。
動画配信サービス
動画配信サービスで消費するデータ通信量は、各サービスの公式サイトなどに目安が公表されています。
以下はNetflix(ネットフリックス)公式サイトで発表している数値です。
Netflixの画質設定とデータ量の目安
画質 | 1時間あたり |
低(ベーシック画質) | 0.3GB |
中(標準画質) | 0.7GB |
高(HD) | 最大3.0GB |
最高画質(UHD 4K) | 最大7.0GB |
Netflix公式サイトのヘルプより
他のAmazonプライムビデオ・Hulu(フールー)・paravi(パラビ)といった動画配信サービスでも、だいたい同じくらいのデータ通信量になっています。
※動画の種類(実写、アニメ)などによってもデータ通信量は変わってきます。
YouTube
YouTubeも動画コンテンツなのでデータ通信量は多めです。
ただしほとんどが5分から10分くらいの短い時間の動画で画質も切り変えができるので、動画配信サービスよりは通信量を調整しやすくなっています。
YouTubeの画質と通信量の目安
画質 | 1時間あたり | 5分あたり |
360P | 約0.3GB | 26MB |
480p | 約0.7GB | 60MB |
720p | 約1GB | 85MB |
1080p | 約2GB | 170MB |
インターネットの閲覧で使う通信量
インターネットの閲覧で使うデータ通信量は、ページが使用している写真の画質や動画の長さなどによって変わってきます。
一般的な文字がベースのニュースサイトだと、1ページあたり300KBくらいが目安です。
地図検索などは画像がメインになるので少し通信量が増えます。
Eメールの送信は添付ファイルが無ければ、ほぼ無視できるくらいの通信量しかありません。
操作 | 通信量 |
Webサイト閲覧(ニュースサイトなど) | 1ページあたり200~300KB+画像・動画 |
地図検索 | 1回あたり1MB程度 |
Eメール送信(テキスト100文字) | 1送信10KB以下 |
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SNSで使う通信量
SNSで使うデータ通信量は、そのサービスが扱うコンテンツの種類によって大きく依存します。
高画質の写真や動画・ビデオ通話などはデータ通信量が多くなりますが、メッセージのやり取りや無料音声通話に関してはそれほどデータ通信量を消費しません。
LINE(ライン)
LINEのトークは1メッセージあたり2KB程度と微々たる通信量なので、ほとんど気にしなくても構いません。
ただしスタンプや写真・動画を添付する場合は、メールなどと同様にそのファイルサイズの分だけデータ通信量を消費します。
無料音声通話に関しては10分通話して約3MB程度の通信量です。
ただしビデオ通話になると一気に通信量が増えるので注意してください。
機能 | 通信量 |
LINEトーク | 1回 2KB |
無料音声通話 | 1分 0.3MB・10分 3MB |
ビデオ通話 | 1分 5MB・10分 50MB |
アプリごとのデータ通信量の確認
Twitter(ツイッター)・Instagram(インスタグラム)などは取り扱うコンテンツが多様で、利用時間や設定によってデータ通信量が変わってきます。
一概にこれくらいといったデータ通信量の目安は示しにくいアプリです。
こういったアプリの場合はスマートフォン本体で一か月間のデータ通信量を確認するのが確実です。
本体設定からデータ通信量の確認
- Androidの場合 [設定]->[ネットワークとインターネット]->[モバイルネットワーク]->[アプリのデータ使用量]
- iPhoneの場合 [設定]->[モバイル通信] モバイルデータ通信の「現在までの合計」
ただしiPhoneの場合は計測期間の累計情報なので、1か月間あたりのデータ通信量を知りたい場合はリストの一番下にある「統計情報のリセット」を実行し1か月経過させる必要があります。
他のアプリなどと同様に画像や動画が増えると通信量が増え、テキストデータに関してはそれほど消費しないといった傾向は同じです。
Wi-Fi環境などを上手く活用する
スマートフォンの高速データ通信量が足りなくなる原因は多くの場合、動画コンテンツ(ビデオ通話を含む)の利用です。
自宅などに固定回線(Wi-Fi環境)などが整っている方ならそちらを積極的に利用することで、高速データ通信量の消費(携帯電話料金)を抑えることができます。
商業施設や大手飲食店などが提供しているWi-Fiスポットを活用するのも有用です。
またオンライン専用プラン・サブブランドの上位プラン・格安SIM(MVNO)などでは、容量を超えてもある程度の通信速度を保証する料金プランがあります。
よくあるのは超過後も最大1Mbpsで通信ができるプランで、Webサイトの閲覧やスマホ決済、SNSの無料音声通話などであれば問題なく利用できるくらいの通信速度です。
最近はSIMの2枚挿しができる(デュアルSIM対応)スマートフォンも多く、容量不足にサブ回線を追加するのも有用なので検討してみてください。
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