自分でSIMフリースマホを購入して機種変更をする際のポイント

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自分でSIMフリースマホを購入して機種変更をする際のポイント

昨秋(2021年10月1日)以降、大手キャリア(通信会社)から発売される端末は原則としてSIMロックをかける(他の通信会社のSIMカードを利用不可)ことが廃止されました。

キャリアモデルのiPhone 13シリーズも基本的にはSIMフリー(通信会社に関係なく利用可)の状態で販売されておりデュアルSIMにも対応しているので、追加で他の通信会社を契約してSIMカードの2枚運用することが可能です。

ただキャリアで販売されている一部の機種は価格などを抑えるため、他の通信会社の周波数帯に対応していないケースがあります。

同じ系列(通信会社)のSIMカードを利用する場合は問題ないのですが、他社系列のSIMカードを利用する際に電波が繋がりにくいことがあったりするので、すこし注意してください。

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スマートフォンの対応周波数帯(バンド)の見方。通信会社が利用している周波数帯の一覧。iPhoneやPixelの対応周波数帯。

スマートフォンの対応周波数帯(バンド)

SIMフリースマートフォンを購入する際、まず端末が自分の利用するキャリア(通信会社)の周波数帯(バンド)に対応しているかどうかの確認が必要になります。

SIMフリースマートフォン

各キャリアの周波数帯(バンド)

現在、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)が4G回線で使用している周波数帯(バンド)は次のとおりです。

大手キャリアの4G周波数

大手キャリアの4G周波数

総務省公式サイトより

  • ドコモ バンド1、バンド3、バンド19/26、バンド21、バンド28、バンド42
  • au バンド1、バンド11、バンド18/26、バンド28、バンド42
  • ソフトバンク バンド1、バンド3、バンド8、バンド11、バンド28、バンド42
  • 楽天モバイル バンド3

※格安SIM(MVNO)の場合も、使用しているSIMカードのキャリアに依存します。

バンド3など共通して使用しているバンドがあるので、他のキャリアの端末でも全く繋がらないといったことはありません。

ただしすべてのエリアを共通バンドでカバーしているわけではないので、場所によって電波が繋がりにくくなるといったケースが考えられます。

iPhoneとPixelの場合

下記はiPhone SE(第2世代)とPixel 4aのスペック表から対応周波数帯を抜き出したものです。

iPhone SEとPixel4aの対応周波数

SIMフリー端末 対応周波数(4G)
iPhone SE(第2世代) FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66)

TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)

Pixel 4a LTE: 対応バンド 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66

iPhoneやGoogleのPixelシリーズなどは対応している周波数帯(バンド)数が多く、キャリアを気にせず使えるのがメリットのひとつです。

ただしスマートフォンは対応周波数帯(バンド)が増えるとその分コストがかかるため、一般的に端末の価格が上がる傾向があります。

5G端末のほとんどが、ミリ波のみ対応

5G通信に関しても周波数帯(バンド)の考え方は同じです。

下の表は各キャリアが5G(Sub6)で使用している周波数帯の表になります。

各キャリアの5G対応周波数帯

総務省公式サイトより

上記の表にはないですが楽天モバイルは5G(Sub6)のバンドn77を利用します。

※5G(ミリ波)に関しては4キャリアともにn257が利用されます。

ただ5Gが利用できるエリアは限られており、スマートフォンもフラッグシップモデル(上位モデル)以外はSub6のみに対応しているものが多いです。

関連記事

大手キャリアが取り扱う5Gスマートフォンの「ミリ波」への対応状況。キャリアで取り扱う5G端末の一覧。4G周波数を5Gに転用した場合のメリット、デメリット。

海外モデルは技適などに注意

一番注意しないといけないのは海外モデル(輸入モデル)のSIMフリースマートフォンを日本国内で利用する場合です。

日本未発売の海外モデルの端末などには日本の主要な周波数帯に対応していなかったり、技適マークのない(日本国内では使用してはいけない)端末などもあります。

最近はインターネットを通じて海外の販売サイトから比較的手軽にスマートフォンが購入できたりしますが、必ず事前に対応周波数帯と技適対応の確認をしてください。

カードサイズの変更は手続きが必要

自分でSIMフリースマートフォンを購入して機種変更を検討されている場合は、一応SIMカードのサイズもチェックしてください。

最近はほどんどの機種でnano SIMが採用されていますが、すこし古い端末だとmicro SIMの場合があり、その場合は通信会社でSIMカードの交換手続きが必要になります。

通信会社によって異なりますが、だいたい約2,000円ほどのカード交換手数料が必要です。

SIMカードサイズ

SIMカードのサイズ

またau・ソフトバンクの場合はSIMカードサイズが同じでも機能が異なる複数のSIMカードがあって、機種によっては交換が必要になってくるケースがあります。

※auの場合はau VoLTE対応・非対応、ソフトバンクの場合はSIMロックフリー端末用SIMなどが存在します。

SIMカードの種類によっては現在契約している料金プラン内容に関わってくる項目もあるので、au・ソフトバンクを利用していて別途SIMフリースマートフォンの購入を検討している方は事前にショップなどで確認しておくことをお勧めします。

ドコモ、楽天モバイルに関してはSIMカードサイズさえ合っていれば、基本的にSIMカードの差し替えだけで特に手続きは必要ありません。

自分でネットワーク設定(APN設定)などを行えば、基本的に問題なく使用できます。

オンライン専用プランとSIMロック

すこし話が限定的になりますが、昨年からサービスが開始されたオンライン専用プランに乗り換える場合、ドコモ・auに関しては現在利用している端末のSIMロック解除は必須ではありません。

ドコモのSIMロックがかかった端末はahamo(アハモ)でも利用できますし、auのSIMロック端末もpovo(ポヴォ)で利用できます。

※格安SIM(MVNO)サービスを利用する場合も、基本的にSIMカードとSIMロックの通信会社が一致していれば、SIMロック解除をしなくても使うことができます。

ソフトバンクのSIMカード

ただしソフトバンクは例外で、ソフトバンクで購入したスマホをLINEMO(ラインモ)で利用する場合はSIMロック解除が必須になっているので注意してください。

※ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換える場合も、同様にSIMロック解除が必要です。

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ソフトバンク・ワイモバイルで購入したスマートフォンのSIMロックを解除する手順。SIMロックの確認方法。必要な手続きと手数料。

キャリアで購入した端末もSIMフリー化できる

総務省が携帯電話会社の乗り換え(MNP)の簡便化を推進していることもあり、キャリア(通信会社)で購入したスマートフォンのSIMロック解除も、以前より比較的容易になっています。

公式サイトの個人ページ(My docomoなど)を利用し、オンラインなどで自分でロック解除手続きを行えば手数料もかかりません。

ただしキャリアで販売されている端末の中には特定のキャリアに特化したモデル(対応周波数帯が少ない端末)があるので、スペック表などで対応周波数帯を確認してください。

AQUOSsense4

SIMロックは廃止の方向

端末代金の支払い方法などによって一部SIMロックは継続されますが、今後は通信会社でも基本的にSIMフリーで販売される方向です。

楽天モバイルなどはiPhoneをApple公式サイトとほぼ同じ価格で販売しており、楽天独自の特典が利用できる分だけメリットがあったりします。

楽天に限らず各通信会社では乗り換え(MNP)をする利用者に対してキャンペーンなどの優遇措置が大きい傾向があるので、SIMフリー端末を上手く活用してください。

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iPhone SE(第3世代)の主なスペック。前モデルiPhone SE(第2世代)と上位モデルiPhone 13 miniとの比較。
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