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オンライン専用プランに乗り換えるときに考慮する点と各社プランの特徴
昨年から開始された3大キャリアのオンライン専用プランは基本料金の安さもあり、スマートフォンの操作に慣れた方などを中心に利用者数を増やしています。
サービス内容も最初は高速データ通信量月20GBで3社横並びでしたが、LINEMO(ラインモ)のミニプランやpovo2.0など小容量ユーザー向けプランも登場しました。
契約などの手続き・サポートなどがすべてオンラインになるので店頭での対面サポートが受けられない点が最大のネックになりますが、そこさえクリアできれば従来より料金をかなり安く抑えることが可能です。
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自分で行う必要がある作業
大手キャリアのメインブランドからオンライン専用プランに変更した場合、具体的には次のような作業を自分で行う必要があります。
- 新規契約・プラン変更・解約など事務手続き
- スマートフォンの購入
- スマートフォン購入後の初期設定(SIMカードの挿入、ネットワーク設定)
- 現在の契約内容や利用料金の確認
- 端末内に保存されているデータの移動
- 端末の故障・動作トラブル時の対応(修理申込など)
一番ネックになるのが街の携帯電話ショップを利用できなくなる点ですが、各種手続きやスマートフォンの初期設定などついては各社公式サイトに詳しい説明が用意されており、手順通り進めていけばそこまで複雑な作業はありません。
ただあまりスマートフォンに詳しくない(慣れていない)方には若干ハードルが高い面は否めませんし、実際自分で行うとなると少し面倒な作業もあります。
特に契約している回線(スマートフォン)がネットに繋がらないトラブルが発生したとき、他の通信手段が無いと手詰まりになる(解決方法を調べられない)リスクがある点は頭に置いておくことが必要です。
※オンライン専用プランでもチャットのサポートが利用できるので、PCから接続できるネット環境があるとかなり使いやすくなります。
高速データ通信量あたりの料金
現在の3大キャリアのオンライン専用プランの高速データ通信量・利用料金・容量超過後の通信速度などは次のようになっています。
主なサービス内容・基本料金の比較
ドコモ | au | ソフトバンク | |
ahamo(アハモ) | povo(ポヴォ) | LINEMO(ラインモ) | |
1GB | なし | 390円(7日間) | なし |
3GB | なし | 990円(30日間) | 月額 990円 |
20GB | 月額 2,970円 | 2,700円(30日間) | 月額 2,728円 |
超過後の速度 | 最大1Mbps | 最大128Kbps | 3GBプラン 最大300Kbps |
20GBプラン 最大1Mbps | |||
その他 | 5分かけ放題付き | チケット購入式で0円運用も可 | LINEのデータ通信量ノーカウント |
大容量プラン | +80GBオプション(月額1980円) | 60GB/150GBチケット | ‐ |
ドコモは高速データ通信量20GBのワンプラン(5分かけ放題付)で、小容量プランは提供されていません。
au・ソフトバンクは超過後の通信速度が抑えられていますが、月3GB程度のデータ通信量を想定した安価なプランも用意されています。
またauのpovoは従来の月額課金ではなくチケット購入式になっており、使わない月は0円にできるなど従来よりユーザーがサービス内容をカスタマイズしやすくなっているのが特徴です。
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ahamo(アハモ)の特徴
ドコモのオンライン専用プランahamo(アハモ)のプラン内容は次のとおりです。
ahamo(アハモ)の主なサービス内容
ahamo(アハモ) | |
エリア | ドコモエリア |
月額料金 | 2,970円 |
高速通信のデータ容量 | 20GB |
超過後の通信速度 | 最大1Mbps |
データ繰越 | なし |
データチャージ(1GB) | 550円 |
音声通話 | 5分かけ放題付 |
5分以降 22円/30秒 | |
音声通話オプション | かけ放題オプション 1,100円 |
データ通信量追加 | 80GB追加オプション 1,980円 |
その他 | 家族割引カウント対象※ |
※他の家族の基本料金は割引が適用されますが、ahamoの基本料金は割引なし。
高速データ通信量20GB・音声通話5分かけ放題付きのワンプランのみの提供になっています。
データ容量の繰り越しなどはありませんが、平均的な使い方であれば十分な高速データ通信容量があり、ドコモ「ギガライト」と比較してもかなり割安な料金設定です。
またahamoはドコモの家族割引きのカウント対象にもなっており、家族などまとめてドコモを契約されている場合でも一人だけahamoに変更するといったことがしやすくなっています。
ただし家族間通話無料はギガプランの回線からahamo回線への発信のみなので、少し注意してください。
※ahamo回線からグループ回線への発信は5分かけ放題が適用。
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povo(ポヴォ)の特徴
povo(ポヴォ)は昨年9月末に大幅な改定が行われ、従来の月額料金方式(povo1.0)から基本料金0円のチケット購入式(povo2.0)にサービス内容が大きく変更されました。
1日限定の「データ使い放題 24時間」やスポーツ動画配信サービスDAZNの7日間利用権など、他社にはない独自のオプションサービスも用意されています。
※povo2.0の開始に合わせ、従来の20GBプラン(povo1.0)の受付は終了しています。
povo2.0の主なサービス内容
povo2.0 | |
エリア | auエリア |
受付・手続き | オンライン限定 |
月額料金 | 0円※ |
高速通信のデータ容量 | 0GB |
※データトッピングを契約 | |
超過後の通信速度 | 最大128kbps |
データ繰越 | 有効期限式 |
データチャージ | トッピングで追加 |
音声通話 | 22円/30秒 |
音声通話オプション | 5分かけ放題 月額 550円・かけ放題 月額 1,650円 |
1日使い放題オプション | データ使い放題 24時間 330円/24時間 |
コンテンツオプション | DAZN(7日間)760円・smash.(24時間)220円 |
povo2.0のデータトッピング
データトッピング | 有効期限 | 料金 |
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
1GB追加 | 7日間 | 390円 |
3GB追加 | 30日間 | 990円 |
20GB追加 | 30日間 | 2,700円 |
60GB追加 | 90日間 | 6,490円 |
150GB追加 | 180日間 | 12,980円 |
povo2.0では基本料金が0円に設定されており、必要なサービスを自分で追加(チケットを購入)してプランを組み立てます。
月額方式ではなく有効期限方式なのですこし注意が必要ですが、利用状況に合わせて自分で細かく料金を調整できるのが特徴です。
ただしahamo・LINEMOと比べ容量超過後の通信速度が最大128kbpsとかなり抑えられており、容量をオーバーするとトッピングがほぼ必須になってくるので注意してください。
※povo1.0(超過後の通信速度は最大1Mbps)の受付は現在終了しており、povo2.0へ変更するとpovo1.0へ戻すことはできません。
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LINEMO(ラインモ)の特徴
LINEMO(ラインモ)は大手3社の中で先駆けて月額990円の小容量プランを開始しました。
1年間限定で5分かけ放題(月額550円)無料や新規契約・他社からの乗り換え(MNP)でPayPayボーナス付与などキャンペーンも豊富です。
LINEMOの主なサービス内容
LINEMO(ラインモ) | ||
ミニプラン | スマホプラン | |
エリア | ソフトバンクエリア | |
基本料金(月額) | 990円 | 2,728円 |
高速通信データ容量 | 3GB | 20GB |
超過後の通信速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps |
データ繰り越し | なし | |
データチャージ(1GB) | 550円 | |
音声通話料金 | 22円/30秒 | |
音声通話オプション | かけ放題 月額 1,650円・5分かけ放題 月額 550円 | |
その他 | LINE(ライン)の通話データ容量などがノーカウント |
ただし3GBのミニプランは超過後の通信速度が最大300Kbpsに抑えられており、20GBプランのように容量を超えてもそこそこ快適に使えるといった利便性は無くなります。
またLINEMOの場合、ソフトバンクで購入した端末(ソフトバンクのSIMロック)もSIMロックの解除が必要なので、乗り換え(MNP)する際は手続きを忘れないよう注意してください。
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乗り換え(MNP)がしやすい環境
携帯電話料金低廉化のながれを受け2年縛り(高額な中途解約金設定)プランの廃止や乗り換え(MNP)時の転出手数料無料化など、以前より通信会社の変更がしやすくなりました。
オンライン専用で店舗が利用できないと聞くと若干敷居が高く感じますが、機種変更や初期設定などはそれほど頻繁に行う作業ではなく、一度設定を済ませてしまえば普段利用する分にはほとんど関係ありません。
特に月20GB前後の高速データ通信量を利用する方ならどのプランもかなり割安な料金設定になっているので、携帯料金の見直しを検討されている場合は候補としてチェックしてみてください。
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