スマートフォンで使うデータ通信量の目安
目次
現在の携帯電話の月額料金は、一ヶ月間に使える高速データ通信量によって金額が変わってきます。
ユーザーが契約しているプランの高速データ通信量を上限まで使い切ると、次の月まで通信速度が落ちる仕組みです。
よく一般的に「”ギガ”が足りない」という言葉が使われたりしますが、そのときの”ギガ”は高速データ通信量のことを指しています。
通信速度が落ちてしまうと使い勝手が悪くなるので、上限を超えないように動画の視聴を控えたりWi-Fi(ワイファイ)を活用して通信量を節約するのですが、そのためには大まかな目安を知っておく必要があります。
この記事ではスマートフォンを使い始めた方などに向け、アプリやSNSを使うときにどの程度のデータ通信量があるのかをまとめます。
※データ通信量はコンテンツの内容によっても異なるため、下記の通信量はあくまで目安です。
関連記事
1GB(ギガバイト)は1024MB(メガバイト)
スマートフォンのデータ通信量を考える場合、GB(ギガバイト)とMB(メガバイト)とKB(キロバイト)の単位と違いをおさえておく必要があります。
- 1GB(ギガバイト) = 1024MB(メガバイト)
- 1MB(メガバイト) = 1024KB(キロバイト)
データ通信量の場合1GB(ギガバイト)をメガバイトに換算すると1024MB(メガバイト)になります。
重さや距離など国際単位で使用されるギガやメガやキロ(10億倍、100万倍、1000倍)とは微妙に違うのですが、実際に通信量の節約などを考える場合は大まかに約1000倍と覚えておけば問題ありません。
※コンピューター(デジタルデータ)は突き詰めると電源オンとオフ(2進数)の世界なので、2の倍数(2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024,2048)で単位が定められています。
動画コンテンツの通信量
スマートフォンを利用するなかでデータ通信量が大きいのは、動画コンテンツです。
データ通信量の節約を考える場合は、まず動画の視聴を控えたりWi-Fiなどを活用するのが有効です。
※動画の種類(実写、アニメ)などによっても通信量は変わってきます。
動画配信サービス
動画配信サービスで使うデータ通信量は、Netflix(ネットフリックス)の公式サイトで発表しているものが目安として使えます。
動画配信サービスの通信量目安
画質 | 1時間あたり |
低画質 | 0.3GB |
中画質(SD) | 0.7GB |
高画質(HD) | 最大3.0GB |
最高画質(UHD 4K) | 最大7.0GB |
※Netflix公式サイトのヘルプより
他のAmazonプライムビデオやHulu(フールー)、paravi(パラビ)といった動画配信サービスでも、だいたい同じくらいのデータ通信量になっています。
YouTube
YouTubeも動画コンテンツなので通信量は多くなります。ただほとんどが5分から10分くらいの短い動画なので、動画配信サービスよりは通信量を調整しやすいです。
YouTubeの画質と通信量の目安
画質 | 1時間あたり(5分あたり) |
360P | 約0.3GB(26MB) |
480p | 約0.7GB(60MB) |
720p | 約1GB(85MB) |
1080p | 約2GB(170MB) |
インターネット閲覧時の通信量
インターネットの閲覧で使う通信量は、ページが使用している写真の画質や動画の長さなどによって変わってきます。
一般的なニュースサイトなどだと、1ページあたり300KBくらいが目安です。地図検索などは画像がメインになるので少し通信量が増えます。
Eメールの送信は添付ファイルが無ければ、ほぼ無視できるくらいの通信量しかありません。
操作 | 通信量 |
Webサイト閲覧(ニュースサイトなど) | 1ページあたり200~300KB |
地図検索 | 1回あたり1MB程度 |
Eメール送信(テキスト100文字) | 1送信10KB以下 |
SNSの通信量
SNSは高画質の写真や動画コンテンツ、ビデオ通話を除けば通信量は大きくありません。
たとえ月の上限を超えて速度が遅くなっても、メッセージの閲覧や無料音声通話程度なら問題なく使えます。
LINE(ライン)
LINEのトークは1回あたり2KB程度と微々たる通信量なので、ほとんど気にしなくても構いません。
ただし写真や動画を添付する場合は、メールなどと同様にその添付ファイルの分だけ通信量を消費します。
音声通話に関しては10分通話して約3MB程度の通信量です。ただしビデオ通話になると一気に通信量が増えるので注意してください。
機能 | 通信量 |
LINEトーク | 1回 2KB |
無料音声通話 | 1分 0.3MB、10分 3MB |
ビデオ通話 | 1分 5MB、10分 50MB |
Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)
Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)の場合、ユーザーがフォローしているアカウントなどによって通信量が変わってきます。
一概にこれくらいといったデータ通信量の目安は示しにくいアプリです。
こういったアプリの場合は、スマートフォン本体で一か月間のデータ通信量を確認するのが確実です。
データ通信量の確認方法
- Androidの場合 [設定]->[ネットワークとインターネット]->[データ使用量]
- iPhoneの場合 [設定]->[モバイル通信] モバイルデータ通信の「現在までの合計」
※ただしiPhoneの場合は今までの累計情報なので、画面下部にある「統計情報のリセット」を実行して1か月経過させる必要があります。
他のアプリなどと同様に写真や動画が増えると通信量が増え、テキストデータに関してはそれほど消費しないといった傾向は同じです。
関連記事
Wi-Fi環境を活用する
月の高速データ通信量が足りなくなるのは、ほとんどの場合で動画コンテンツ(ビデオ通話を含む)が原因です。
なので通信量を減らしたいときは、まず動画の視聴方法を見直してください。
動画配信サービスにダウンロード保存する機能があるなら、家のWi-Fi環境で保存しておけば通信量の消費を抑えられます。
3大キャリアを契約しているのなら、街のWi-Fiスポットを活用するのも有用です。
ただ万が一データ通信量の上限を超えたとしてもネットには繋がります。ただ通信速度が遅いのでデータの読み込みに時間がかかり、やや使い勝手が悪くなるだけです。
SNSの無料音声通話やメッセージくらいなら、問題なく利用できる程度の通信速度は出ます。
どうしても月の高速データ通信量が足りない場合は大容量プランを検討するか、どの通信会社でもデータの追加購入ができるので利用してください。
関連記事