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スマホでもできる人物写真を逆光で撮影するテクニック
カメラで人物写真や人形などを撮影する方法として、わざと逆光で撮影するテクニックがあります。
逆光で撮影すると顔が真っ暗に写ってしまうリスクがありますが、上手く撮ると人物(被写体)の後方から光を当てることで輪郭や髪が光り、柔らかい雰囲気の写真が撮れます。
一眼レフカメラなどの専用機だけでなく、スマートフォンでの撮影でも使えるテクニックです。
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カメラ(スマホ)と光の位置関係
逆光というのは人物(被写体)の後方に光(太陽)があって、被写体に後ろから光が当たる状態のことです。
外で撮影する場合だと、被写体の背中の方に太陽がある位置関係になります。
反対に被写体の前方に光がある場合は、順光になります。
被写体の細部までハッキリ写したい場合は順光がいいのですが(※風景写真など)、人物写真だと詳細に写りすぎて免許証などの証明写真のようになりがちです。
逆光で撮影すると光が多めに入るので背景などが白トビしてしまう(明るすぎて見えなくなる)ことがありますが、全体的に柔らかい雰囲気の写真が撮れます。
被写体の顔に明るさを合わせる
逆光で撮影する場合に気を付けないといけないのは、被写体の顔に明るさを合わせることです。
よくあるのは顔が真っ暗になってしまう失敗で、これは背景に明るさを合わせて撮影した場合に起こります。
最近のスマートフォンだと撮影時に被写体の顔をタップすることで、だいたい自動的に顔へ明るさを合わせてくれます。
どうしても背景に明るさが合ってしまう(顔に明るさが合わない)場合は、一度カメラ機能を終了して再起動するか、撮影した後に画像加工アプリなどで調整することも可能です。
順光撮影と逆光撮影の比較
順光と逆光で撮影した場合の写真を比べます。
下の写真はAQUOS sense plus SH-M07(スマホ)を使用し、同じ人形を順光と逆光の条件で撮影しました。
AQUOS sense plus SH-M07で撮影
逆光で撮影したときに一番違ってくるのは、被写体の輪郭が明るく縁取りされる点と、髪の毛の光が当たる場所にグラデーションができる点です。
強く光が当たっている帽子の部分と頭の右上の部分がわかりやすいと思います。
さらに顔をもう少し明るく写したい場合、背景もハッキリ写したい(あまり白トビさせたくない)場合などは、レフ板やライトを使って顔に光を当てる方法もあります。
デジタルデータなので色々試せる
以前は写真をフィルムで記録することが多かったので撮り直しのハードルが高く、一般的に逆光で撮影するのは駄目だとよく言われていました。
今は基本的にデジタルデータなので撮り直しが容易になり、逆光撮影などのテクニックなども試しやすくなっています。
機材なども必要なく、光(太陽)の位置を意識するだけで普段とちょっと雰囲気の違う写真が撮れたりするので試してみてください。
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