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月額通信費が安く
2019年4月15日NTTドコモより、6月から開始する携帯電話新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」の発表が行われました。
新プランは今まで月額通信料金に含められていた端末購入補助を分離した料金体系で、月額通信料金は従来プランより安く設定されています。
今回は新プランの特徴、従来プランとの違いなどをまとめます。
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シンプルな料金体系
今回のプランで最大の特徴は、月額通信料金と絡められていた端末購入補助を分離したことです。
今までは月額通信料金から端末購入代金の割引を行うことで、高価な最新機種を購入しやすい料金体系になっていました。
ただしこの仕組みは、頻繁に機種変更をする人ほど割引を受けられ、あまり機種変更をしない方には不利になり、携帯の料金体系を複雑化した要因でもありました。
しかし新料金体系では月額通信費のみをシンプルに整理し、端末購入に関しては月額料金からは分離して別途補助などを行う形に変更。
月額通信費のみを解かりやすく整理されています。
機種変更時の負担は増える
新料金プランでは通信費が安く設定されている一方で、従来あった「月々サポート」など機種変更をしたときに受けられる月額通信費からの割引は廃止されます。
このため機種変更をしたときのユーザーの負担金額は増えることになります。
ただしドコモでは従来とは違った形で、機種変更などの際の購入補助を実施するとしています。
従来との月額通信料金比較
従来プランと新料金プランでどの程度月額通信料金が変わってくるのか、いくつかの条件で計算してみます。
※以下はドコモの公式サイトで料金シミュレーションをしています。
※下記の料金は、キャンペーン割引「ギガホ割」、年間ポイントサービスを除いて計算しています。
条件1
ドコモスマートフォン 1回線契約 月3GBまで高速通信 5分通話無料を想定。
従来プランの場合
- カケホーダイライトプラン ※2年間の定期契約 1,836円
- ベーシックパック(3GBまで/ステップ2) 4,320円
- インターネット接続サービス 324円
月額 6,480円
新料金プランの場合
- ギガライト(データ容量 3GB)4,298円 ※2年間の定期契約あり
- 5分通話無料オプション 756円
月額 5,054円
条件2
ドコモスマートフォン 3回線(3人分) 一人あたり5GBまで高速通信を利用。
親回線 通話かけ放題、子回線1 5分かけ放題 子回線2 通話オプションなしを想定。
従来プランの場合
代表回線 カケホーダイ、2台目 5分カケホーダイ、3台目 シンプルプラン。ベーシックシェアパック15GBを、3回線でシェア。
- 代表回線 16,200円
- 2台目 2,700円
- 3台目 1,922円
月額合計 20,822円
料金の内訳
代表回線
- カケホーダイプラン(2年間の定期契約あり) 2,916円
- ベーシックシェアパック(15GBまで/ステップ3) 12,960円
- インターネット接続サービス 324円
- 合計 16,200円
2台目
- カケホーダイライトプラン(2年間の定期契約あり) 1,836円
- シェアオプション 540円
- インターネット接続サービス 324円
- 合計 2,700円
3台目
- シンプルプラン(2年間の定期契約あり) 1,058円
- シェアオプション 540円
- インターネット接続サービス 324円
- 合計 1,922円
新料金プランの場合
代表回線 通話かけ放題、2台目 通話5分かけ放題、3台目 通話オプションなし。各回線 5GBまで高速通信を契約。
- 代表回線 6,134円
- 2台目 5,054円
- 3台目 4,298円
月額合計 15,477円
料金の内訳
代表回線
- ギガライト 5GB(2年間の定期契約あり) 5,378円
- かけ放題オプション 1,836円
- みんなドコモ割(3回線以上) – 1,080円
- 月額 6,134円
2台目
- ギガライト 5GB(2年間の定期契約あり) 5,378円
- 5分通話無料オプション 756円
- みんなドコモ割(3回線以上) – 1,080円
- 月額 5,054円
3台目
- ギガライト 5GB(2年間の定期契約あり) 5,378円
- みんなドコモ割(3回線以上) – 1,080円
- 月額 4,298円
キャリアの利点と料金のバランス
今回の新プランで月額通信料金は下がり、以前より契約内容も比較的シンプルになりました。
ただ格安SIMなどと比べると、単純な月額料金では少し価格差があります。
しかし昼休みなど混雑時の通信速度や、トラブルが起こったときの全国ショップでのサポート体制など、キャリア契約のアドバンテージもあり、あとはユーザーの判断になります。
一方で端末購入時の負担金額は、増加になりそうです。
ドコモでは新しい端末購入補助を実施するとしていますが、以前ほどの割引はあまり期待できず、新機種購入時の負担金額は上がることが予想されます。
今後、新モデル発表時に合わせて新しい購入補助の内容を発表する予定でそちらも注目です。
以前の割引サービスは対象外
あと新プランの注意点としては「月々サポート」「docomo with」など各種割引サービスの対象外なので、切り替え時に割引が終了します。
「端末購入サポート」適用中の場合は、解除料が発生するので注意してください。
また新プランの開始に合わせて「カケホーダイ&パケあえる」「docomo with」「月々サポート」「端末購入サポート」などの新規受付が2019年5月31日に終了します。
これらの従来プランを新規に利用したい場合は、注意してください。※継続利用は可能
中古端末はバッテリー交換前提で
端末購入時の負担する金額が上がることが予想されるなか中古端末が注目されていますが、中古端末に関してはバッテリーの消耗度が外観からはわかりにくいリスクがあります。
携帯のバッテリーは充電回数に応じて劣化することは避けられず、中古端末ではその端末の充電回数を知ることはできません。
中古端末は価格が安いですが、購入後にバッテリー交換が必要な可能性があると覚悟して、その代金を考慮して購入することをお勧めします。
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