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体感できる費用対効果の高いパーツ
今年はWindows10の発売が決定しており、リリースも目前に迫っています。このタイミングでパソコンの買い替えを検討している方も多いと思います。
そういった方にマストでおすすめしたいのがSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)です。従来のHDD(ハードディスク)より高速で高性能な記憶装置であるSSDは、現在、非常に費用対効果の高いパソコンパーツです。
市販され始めたころに比べ価格もこなれてきており、現在(2015年7月)では標準的な容量(256GB)で単品価格が約1万円前後になっています。
新規にパソコンの購入を検討しておられる方は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてください。
SSDとは
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は簡単に言うと、パソコンで使う記憶装置です。HDD(ハードディスク)の変わりになるものと考えてもらえば解かりやすいと思います。
HDDより少し高価で高性能の記憶装置と言った感じです。
いままで記憶装置に関してユーザーは大容量を求める傾向があり、メーカー製PCなどでもSSD搭載はハイエンドモデルに限られ、その性能とメリットのわりには普及が遅れています。
SSDのメリット、デメリット
SSDの最大の利点は、HDDと違い物理的に部品を動作させる必要がない構造にあります。SSDが優れている点、劣っている点をまとめてみます。
データの読み書きが高速
一番の特長はHDDに比べると高速に読み書きできる点です。
HDDはデータを読み書きするとき、物理的に磁器ヘッドをディスク版上を移動させる必要があり、データの読み書きには時間がかかります。
それに比べSSDはフラッシュメモリを使っているので、直接データの格納場所にアクセスする(ランダムアクセス)が可能で、データの読み書きなどが高速に行えます。
静かで省電力、衝撃にも強い
HDDのように高速でディスクを回転させたりヘッドを移動させるといった、物理的に動作する部分がないので、基本的には無音です。
とうぜん消費電力も低くなり、バッテリー持ちにも貢献が期待できます。
また物理的な機械構造がないことは、HDDと比較して衝撃にも強いという利点に繋がっています。
これらの特長からもまさにノートパソコンにピッタリのパーツだと言えます。
容量比だと割高な価格
性能などに関してはHDDを圧倒していますが、その分少し値段が高くなっています。同容量のHDDと比べると割高に感じてしまうかもしれません。
HDDは現在(2015年7月)3TB(テラバイト)(約3000GB)で1万円を切る商品も出てきていますが、SSDだと256GBでその値段になります。
動画ファイルなど大容量データを保管するには、やはりHDDのコストパフォーマンスにはかないません。
SSDにすると具体的に何が変化するのか
HDDをSSDに変更すると何が変わるのかというと、ハッキリと感じるのはパソコンの反応速度(体感速度)が向上し、全ての操作が非常に快適になります。
具体的にあげると、パソコンの起動やスタンバイ状態からの復帰、ブラウザーやアプリケーションを起動するときの立ち上がり、データの読み込み・書き込みの高速化など。
個々のスピードアップは数値で表すと小さいですが、実際にSSDを搭載した場合のパソコンの軽快な動作は非常に快適です。まさにサクサク動くといった表現が近いです。
おすすめはSSDにOSを入れ、大容量データはHDDへ
SSDが市場に登場した当初は書き変え回数などに限界があるのではないかと疑問視されていましたが、その後のテスト結果などから耐久性も問題ないことが証明されています。
その高性能から得られるメリットを考えると、大容量HDDのため余分に予算を振り分けるくらいなら、256GBのSSDを買ってOSをぶち込んだほうが確実に幸せになれます。
どうしても大容量データの保存が必要な場合は外付けHDDなどはどうでしょう。USBも今は非常に高速になっていますし、他のパソコンへのデータの移行も簡単でおすすめです。
あとから自分で換装も可能
次にパソコン(特にノートパソコン)の買い替えを検討される場合には、SSD搭載モデルをおすすめします。
ただHDDよりは高価になってしまうので、予算的に見合わない方は、後々自分でSSDを換装する方法もあります。
あとからSSDを換装する場合、OSの再インストールなども必要ですが、パソコンのパーツ交換の中では比較的難易度は低いので、ネットで検索しながら作業をすれば初心者でも十分可能です。
ただノートパソコンの場合、各メーカーによってパーツの位置、配置の違いがある為、素人ではSSD換装の難易度が難しいモデルもあります。
あとからSSD追加を考える場合は、購入時にそのあたりも考慮に入れてください。
SSDは近年で最もパーツ交換のメリットを実感できるパソコン部品で、コストパフォーマンスを重視する方にも自信をもっておすすめします。
機会があればぜひ一度SSDの快適性を体感してみてください。