すぐ簡単に撮れる、シャッタースピードで雰囲気を変えた写真

川の流れ

シャッタースピードは難しくない

写真を始めて少し経ち、もっといろいろな写真を撮ってみたいと思いはじめる頃、必ずシャッタースピードの問題に直面します。

シャッタースピードを変えることで様々な写真が撮れるのですが、同時にカメラに取り込む光の量が変化するので写真の明るさも考慮する必要があります。

とはいっても、カメラ任せ(シャッタースピード優先モードなど)にしておけば、ある程度までは勝手に明るさを補正してくれます。

ただオートモードでも、極端にシャッタースピードを上げてしまい、光が少なすぎて真っ暗な写真になってしまったなど、よくある失敗です。

そのため慣れないうちはシャッタースピードを変えることに少し敷居の高いイメージがありますが、基本さえ抑えておけば特に難しいことありません。

写真が明る過ぎれば光を減らす(絞りを閉じる(F値を大きく)、ISOを下げる)、暗ければ光を増やす(絞りを開く(F値を小さく)、ISOを上げる))。考え方は他と同じです。

以下に紹介する撮影サンプルは特に難しいテクニックは使っていません。

ですが、ちょっとシャッタースピードを変えるだけで、同じ被写体でもいつもと少し雰囲気の違った写真になります。よかったら試してみてください。

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撮影モードはM、Tv、S

カメラでシャッタースピードを設定して撮影するには、撮影モードをマニュアルモードかシャッタースピード優先モードに変更します。

メーカーによって表記こそ違いますが動作は同じです。カメラについている撮影モードのダイヤルで、ニコンならS、キヤノンならTvがシャッタースピード優先モードになります。

モードダイヤル

演奏者の手元だけをぶらす

シャッタースピードを変えて撮影する定番のひとつが、楽器の演奏者の写真です。

通常よりも少し遅めのシャッタースピードで手の動きだけをぶらすことで、スピード、躍動感などが表現できます。

ポイントは手元だけをぶらして、他のところはハッキリ写す。

手元以外のところまでぶれると、単なる手ぶれの失敗写真になります。シャッタースピードが遅い分、いつもよりもカメラをしっかり固定して撮影するのがコツです。

演奏者

シャッタースピード 1/40秒 絞り値 f5.6 ISO 400

水の流れを高速シャッターで止める

水の流れはシャッタースピードを変えることで様々な写り方をします。とりあえず高速シャッターでそこらへんの川を適当に撮影しても、思いがけない一枚が撮れたりします。

ただシャッター速度をあまり速くに設定すると明るさが足りないことがあるので、その場合はISO感度を上げるなどの対応が必要になります。

ちなみに下の写真は一番上の川の写真の一部を切り取って拡大したものです。

川の流れ

シャッタースピード 1/4000秒 絞り値 f3.5 ISO 100 WB 電球

逆にスローシャッターで撮ると白い糸の塊のような流れの写真を撮ることができます。

ただ昼間だとスローシャッターを使うには明るすぎる場合があり、光の量を減らすためにNDフィルターなどの別の機材が必要な場合もあります。

川の流れ

シャッタースピード 1/13秒 絞り値 f16 ISO 100

人波をスローシャッターで

街で歩いている人などを少しスローシャッターで撮影すると、人がぶれて写真に動きや臨場感を出すことができます。

ピントがハッキリと合った写真とは一味違う雰囲気の写真です。夜店の屋台を撮影したので、シャッタースピードを遅くしても絞り値はそれほど大きくありません。

昼間などの場合は光が入りすぎて、白飛びを起こさないよう絞りを閉じる(F値を大きくする)などして、明るさを調整してください。

スローシャッター

シャッタースピード 1/3秒 絞り値 f4.5 ISO 100

無理強いはよくない

シャッタースピードというと、素早く動いているものを速いシャッターで止めて写すというのをイメージしがちです。

ですが段々カメラに慣れてくると、あえてスローシャッターで被写体をぶれさせるテクニックも使いたくなってきます。

意図的にぶれさせた写真には、ピントがハッキリ合った写真にはない独特の雰囲気があります。

ただ”被写体を上手くぶれさせる”とか、写真に興味のない人からして見れば「何言ってんだコイツ」の世界なんで、万が一酷評されても気にしちゃいけません。

人の感性なんて千差万別で理解されなくて当たり前、解ってくれたらもうけものくらいの感覚が大切で、けっして相手に無理強いしてはいけません。

どうしても相手に解ってもらいたいからといって、同じ被写体をシャッタースピードを少しづつ変えて撮影した写真を20枚くらい用意し、全部並べて比較して見せ「ほら全然違うでしょ」とか言ってはいけません。

却って逆効果で相手に引かれるだけです。立場が立場なら下手すればモラハラで訴えられます。

そういうときは一枚にまとめて、違いがはっきり分かるよう5カットくらいにしておきましょう。

シャッタースピード例

相手の心を開くには、そんなちょっとした心遣いが大切です。異論は受け付けません、以上。

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