音声通話(かけ放題)をメインに利用するユーザーの料金目安
目次
先日消費者庁から携帯料金の払い過ぎにに対する注意喚起が出されました。
その注意喚起のなかに「利用実態から見ると過大な契約プランの利用者が多くみられます。」という表現があります。
少し噛み砕いて具体的に言うと、必要以上の高速データ通信量(いわゆる「ギガ数」)が多い高額なプランを契約しているユーザーが多いという意味です。
消費者庁が注意喚起のなかで想定しているのは、主にシニア層など携帯電話を音声通話メインで利用しているユーザーだと予測できます。
※下記で紹介している料金(税抜)は2021年02月06日時点に発表されているプランで計算しています。
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音声通話(かけ放題)の料金の目安
自分の携帯電話料金が高いか安いかの目安のひとつとして、以下の条件において各通信会社で通常の音声通話かけ放題プランを利用したときの月額料金を計算してみます。
- 条件 音声通話かけ放題、高速データ通信量 1GB以下を想定
3大キャリアの料金例
3大キャリアの場合はデータ通信量によって料金が変化する段階式プランを契約して、音声通話オプションを付ける形になります。
※家族割、光回線割、学割、キャンペーン割などは含んでいません。
※ドコモ、auの2年契約の中途解約金は1,000円です。
ドコモの場合
- ギガライト(1GBまで)※2年契約 2,980円
- かけ放題オプション 1,700円
auの場合
- ピタットプラン 4G LTE(1GBまで)※2年契約 2,980円
- 通話定額2 1,800円
ソフトバンクの場合
- ミニフィットプラン(1GBまで)※定期契約なし 3,980円
- 定額オプション+ 1,800円
データ通信量1GBまでの場合の月額料金(税抜)
ドコモ | au | ソフトバンク | |
基本料金(1GBまで) | 2,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
かけ放題オプション | 1,700円 | 1,800円 | 1,800円 |
月額合計 | 4,680円 | 4,780円 | 5,780円 |
3大キャリアだと月額で約5,000円から6,000円くらいの月額料金になります。
ただし段階式プランなのでデータ通信量が1GBを超えると料金が上がる点には注意が必要です。
サブブランド・格安SIM(MVNO)の場合
サブブランド・MVNOの場合は、データ通信量が3GBからになります。
3大キャリアに比べ高速データ通信量が3GBあるので割安ですが、混雑時間帯のデータ通信速度低下や店舗数の少なさ(サポート体制)などを考慮する必要があります。
UQモバイル
- スマホプランS(3GB) 1,980円
- かけ放題オプション 1,700円
ワイモバイル
- スマホベーシックプラン S 2,680円
- スーパーだれとでも定額 1,000円
格安SIM(MVNO「日本通信」)
- 合理的かけほプラン(かけ放題込) 2,480円
データ通信量3GBまでの場合の月額料金(税抜)
UQモバイル | ワイモバイル | 日本通信 | |
基本料金(3GB) | 1,480円 | 2,680円 | 2,480円 |
かけ放題オプション | 1,700円 | 1,000円 | |
月額合計 | 3,180円 | 3,680円 | 2,480円 |
サブブランドや格安SIM(MVNO)の場合だと約3,000円から4,000円程度で運用可能です。
あとは店舗数の少なさ(サポート体制の差)や対面サービスの少ない分の手間(オンライン契約など)と料金のバランスを比較して、検討する感じになります。
話題のahamo(アハモ)の料金
2021年3月に開始予定のサービスですが、先日ドコモは新料金プランahamo(アハモ)を発表しました。
高速データ通信量が20GBあるので上記の条件とは異なりますが、かけ放題オプションをつけても3,980円とかなり安い料金設定になっています。
受付がオンラインのみなどある程度スマートフォンの操作に慣れたユーザーに限定されますが、データ通信量が多めのユーザーの方には有力な選択肢です。
ドコモ ahamo(アハモ) | |
提供開始 | 2021年3月 |
月額料金 | 2,980円 |
高速通信のデータ容量 | 20GB |
超過後の通信速度 | 最大1Mbps |
データ繰越 | 不明 |
データ通信量追加 | 1GB 500円 |
音声通話 | 5分かけ放題付※5分以降20円/30秒 |
音声通話オプション | かけ放題 月額 プラス1,000円 |
※料金は2020年12月3日時点で発表されている料金(税抜)です。
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料金プランが大きく変化
消費者庁が出した注意喚起は、現在自分が契約している携帯電話の料金プランを見直して、不要な場合は乗り換え(MNP)の検討を促す内容でした。
先日ドコモが発表した新料金プランahamo(アハモ)の影響もあり、携帯電話の乗り換え(MNP)を検討される方も増えています。
電気通信事業法の改正後の新しい料金プランは、2年契約の中途解約金も最大1,000円と以前より乗り換えがしやすくなっています。
今後ドコモ以外からも新料金プランの発表が予想され、携帯電話料金の見直しを考えているには絶好のタイミングになっているので、普段より細かく情報をチェックしてみてください。
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