地図に配置された単行本を回し読み
スマホの普及に伴いユーザー獲得の一環として、各出版社から数多くの漫画アプリがリリースされています。
各アプリとも多くは時間回復などの仕組みが採用されていますが、そんななかで現実の地図を利用した一風変わったコンセプトで注目されている漫画アプリがあります。
今回は集英社が配信している漫画アプリ「マワシヨミジャンプ」を紹介します。
※2022年11月30日をもって「マワシヨミジャンプ」はサービスを終了しました。
関連記事
「回し読み」をアプリで
漫画アプリ「マワシヨミジャンプ」のコンセプトは、名前のとおり「回し読み」。
スマホが一般的になり電子書籍が普及する以前は、知り合い同士などで漫画の単行本を貸し借りする風景がよく見られましたが、その感覚をアプリで再現。
現実の地図上に配置された単行本を複数のユーザーで共有。読みたい本を地図から拾って、読み終わったら他のユーザーが読めるよう地図に戻す。
集英社のコメントによると、かつての電車の網棚に放置されていた雑誌を手に取るような、新しい漫画との出会い体験を期待しているとのこと。
基本的な使い方
まずアプリを起動すると、スマホの位置情報を利用した現在地の地図が表示されます。
表示された地図には現在地周辺に落ちている単行本が表示され、その中から読みたい単行本をタップ。
単行本には回し読みされた回数やその本の移動したルート、移動距離などの情報が記録されています。
作品を読む場合は、すぐ読むボタンをタップします。
注意点
ルールとしては、手元に所持できる単行本は1冊だけ。他の本が読みたい場合は、現在手元にある本を地図上に戻して交換する必要があります。
また本を借りられる期間は最長1週間で、1週間以上経過すると自動的にマップ上に返却されます。
また各単行本にはマワシヨミ帳(メモ帳)が装備されており、1ユーザーが100文字までの感想をを書くこともできます。
気軽に気になる作品を
配信されている単行本は作品の序盤が多く、気に入って続きが読みたい場合は購入してくださいという、試し読み的な要素も大きい漫画アプリです。
ただ、一般的な漫画アプリのような時間待機の必要がなく、単行本1冊というまとまった量のコミックが読めるのは利点。
また現在集英社から刊行されている雑誌などが配信されることもあり、今まで知らなかった新しい漫画に出会える機会もあります。
アプリは無料で利用できるので興味のある方は、ゲーム感覚で気軽に楽しんでみてください。
関連記事