5分・10分かけ放題オプションと超過後の音声通話料金の比較
目次
LINE(ライン)やSkype(スカイブ)などSNSを利用した無料通話が浸透しましたが、使い勝手や音質の面で通常の音声通話の需要もまだまだ高いものがあります。
ただスマホの通話料金は通常22円/30秒と少し高めなので、音声通話の利用が多い方はかけ放題オプションなどを契約するのが一般的です。
時間制限無しの完全かけ放題オプションだと月額料金は少し高くなりますが、時間制限(5分・10分)付きであれば割とリーズナブルな料金で利用できます。
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2種類の音声通話かけ放題
携帯電話の通信事業者が提供している音声通話かけ放題サービス(※音声通話回線を利用したもの)は、大きく以下の2種類に分けられます。
- 通常の音声通話かけ放題(3大キャリア・サブブランドなど)
- プレフィックス番号を利用した音声通話かけ放題(格安SIMなど)
プレフィックス番号のかけ放題というのは、特定の番号(プレフィックス番号)を電話番号の前に付けて発信することで割安な通話回線を利用し料金を安く抑える仕組みです。
格安SIM(MVNO)などでよく見かける「専用アプリから発信」条件が付くかけ放題というのは、アプリでプレフィックス番号を付けて発信しています。
通常のかけ放題と同様に音声通話回線を利用しているので音質などはほとんど変わりませんが、電話番号の前に「プレフィックス番号」を付けるというひと手間がユーザーに求められます。
格安SIM(MVNO)では自動付与の流れ
ただ昨年からプレフィックス番号を自動で付与するサービスを提供する格安SIM(MVNO)が増えました。
スマホ標準の電話機能で発信すれば自動的にプレフィックス番号を付けて発信するようになっているところが多く、使い勝手は大手キャリアのかけ放題サービスと変わりません。
通常の音声通話料金も大手キャリアの約半額(11円/30秒)と安くなるので、現在格安SIM(MVNO)を利用するメリットのひとつになっています。
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楽天モバイルのかけ放題
楽天モバイルは「Rakuten Link」という専用アプリを利用した音声通話のかけ放題サービスを標準機能として提供しており、契約者は無料で利用可能です。
ただしRakuten Linkは音声通話回線を利用した通話ではなく、RCSという規格のデータ通信回線を利用した音声通話で電波状況や回線の混雑状況などに影響を受けやすい傾向があります。
SNSの無料通話のように相手も同じアプリをインストールする必要がないのでRakuten Linkのほうが使い勝手が良いのですが、音声通話回線を利用した通話よりも通話品質が落ちるので注意してください。
またiOS版のRakuten Linkの動作(仕様)が変更され、iPhoneでは着信履歴がRakuten LinkではなくiOSの電話標準アプリで表示されるようになりました。
そのまま着信履歴(iOSの電話標準アプリ)から発信すると通常の音声通話料金が発生するので、Rakuten Linkの無料通話を利用して発信する場合は以前より操作がひと手間増えています。
※楽天モバイルでは通常の音声通話(Rakuten Linkを使用しない通話)の10分かけ放題オプション(月額1,100円)も提供されています。
月額料金の比較
時間制限(5分・10分)かけ放題のオプション料金(月額)、時間超過後の音声通話通話料金を通信事業者ごとに比較してみます。
※下記料金(税込)は2022年5月8日時点のものです。
通常の音声通話かけ放題オプション
大手キャリア・サブブランドの時間制限付かけ放題オプションの場合、規定の通話時間を超過すると22円/30秒の通話料金が発生します。
大手キャリア(MVO)
時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
ドコモ | 5分 | 770円 | 22円/30秒 |
au | 880円 | ||
ソフトバンク | |||
楽天モバイル※ | 10分 | 1,100円 |
※通常の音声通話(Rakuten Linkを使用しない通話)の10分かけ放題
オンライン専用20GBプラン
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
ahamo(ドコモ) | 2,970円 | 5分 | ※基本料金に含む | 22円/30秒 |
povo(au)※受付終了 | 2,728円 | 550円 | ||
LINEMO(ソフトバンク) |
オンライン専用プラン(小容量プラン)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
povo2.0(0GB) | 0円 | 5分 | 550円 | 22円/30秒 |
LINEMO(3GB) | 990円 |
サブブランド
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
UQモバイル | 1,628円 | 10分 | 770円 | 22円/30秒 |
ワイモバイル | 2,178円 |
※3GBプラン
プレフィックス番号を利用したかけ放題
格安SIM(MVNO)ではプレフィックス番号を利用した割引通話を提供しており、通常よりも音声通話料金を安く利用できます。
格安SIM(MVNO)(プレフィックス番号の自動付与)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 超過後の通話料金 | |
OCN | 770円 | 10分 | 935円 | 11円/30秒 |
イオンモバイル | 858円 | 5分 | 550円 | |
10分 | 935円 | |||
mineo | 1,298円 | 10分 | 550円 |
※基本料金は1GBプラン
※イオンモバイルはドコモ回線プランのみプレフィックス番号を自動付与
格安SIM(MVNO)(専用アプリから発信)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 超過後の通話料金 | |
IIJmio | 850円 | 5分 | 500円 | 11円/30秒 |
10分 | 700円 | |||
BIGLOBE | 1,078円 | 3分 | 660円 | 9.9円/30秒 |
10分 | 913円 |
※IIJmioは2GBプラン、BIGLOBEモバイルは1GBプランの基本料金
※専用アプリを使用しない場合の音声通話料金22円/30秒
使い勝手のいい音声通話
今まで格安SIM(MVNO)のかけ放題は使い勝手の面(要アプリ発信)で、スマホ操作にあまり詳しくない方などには少し薦めにくい面がありました。
ただ最近はプレフィックス番号の自動付与サービスを提供するところが増え、使い勝手も良くなっています。
音声通話の利用が多めの方であれば格安SIM(MVNO)の基本料金・通話料金の安さが活きるので、興味のある方はチェックしてみてください。
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