切なくタフな男の生き様を描く「カリートの道」

一眼レフカメラの夜景写真

哀愁漂う不器用なマフィアの切ない物語

マフィア・ギャングの役が似合う俳優と聞かれると、必ず名前が挙がってくるアル・パチーノ。

「ゴッドファーザー」の迫力ある鬼気迫る演技の強烈なイメージは、多くの映画ファンの心に深く残るところです。

他のジャンルの作品にも多数出演し素晴らしい演技をみせてくれますが、やはり個人的にはマフィア役が一番シックリきます。

そのアルパチーノが主演するマフィア映画「カリートの道」を紹介します。

巨匠ブライアン・デ・パルマとアル・パチーノの名コンビ

カリートの道は1993年に公開されたアメリカ映画で、監督は「アンタッチャブル」「ミッションインポッシブル」などのブライアン・デ・パルマ。

主演は「ゴッドファーザー」シリーズなどで知られるアル・パチーノ。

内容の過激さゆえ論争を巻き起こしたマフィア映画のカルト的作品「スカーフェイス」(1983)のコンビが再結成して制作された作品です。

ただし雰囲気はがらりと変わり、マフィアの生活に疲れた主人公の哀愁漂う切ない雰囲気の作品に仕上がっています。

麻薬の売買で刑務所に収監されていた主人公カリート・ブリガンテは、親友の弁護士デイヴ・クラインフェルドの手助けにより30年だった刑期を5年で終え、刑務所から出所できることとなる。

血で血を洗うマフィアの世界に疲弊していたカリートは、これを機会にマフィアを抜け堅気の世界へ進もうと決心をするのだが、昔の仲間や環境がなかなかそれを許してくれずカリートを苦しめていく。

脇を飾るショーン・ペンの迫力ある演技

ストーリー自体はよくあるマフィアものですが、俳優、音楽、脚本など全体のレベルが非常に高く、完成度の高い作品です。

その中でも主演のアル・パチーノ演じる主人公カリートが文句なしに格好いい。

昔堅気で義理堅い不器用な孤高の男カリート。すこしアンバランスで危うさを感じるマフィアの男を、切なさを感じるほど哀愁たっぷりに熱演しています。

またショーン・ペンが見事なまでの迫力で癖のある弁護士を演じており、ストーリーを盛り上げてくれます。

月の写真

美しく哀しい人間ドラマ

また作中にはデ・パルマ監督の特徴でもある長回しやスローモーションなど凝った映像表現が随所に見られます。

そのこだわりの演出が銃撃戦などの場面で効果的に使われており、観るものを惹きつけていきます。

鼓動まで伝わってくるような緊迫感のある、格好いいアクションシーンは正に監督の真骨頂です。

多くのマフィア映画を撮っている監督だけあって、その計算つくされた画面構成などは芸術的領域に達しているかもしれません。

この作品は王道のマフィア映画で、友情、仁義、哀愁といった男のロマンチシズムのど真ん中をついてきます。

観ているひとはアル・パチーノ演じる主人公に魅了され感情移入していく。そしてその切ないストーリーに心震わされてしまいます。

マフィア映画ですが人間ドラマが好きな方にもおすすめしたい名作映画のひとつです。

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