文科系スポ根アニメ「ちはやふる」の感想

紅葉

 競技かるたをめぐる、熱いスポ根アニメ

小倉百人一首を使用した「競技かるた」というスポーツがあります。読まれた札をお互いに取り合い枚数を競う、古くから日本で行われてきた頭と身体を使った室内競技です。

毎年年始には滋賀県の近江神宮で、競技かるたの日本一を決める恒例のかるた名人位・クイーン位決定戦が執り行われ、ニュースなどで映像を見たことがあるかたも多いかと思います。

数年前までは、あまり一般的には知られていない競技でしたが、近年ある漫画の影響で急激に日本での競技かるた人口が増加しました。

その人気は日本だけに限らず海外にも広がりを見せており、作品のファンが日本を訪れるケースも見られます。

そのブームの火付け役となった漫画、末次由紀さんの「ちはやふる」。最近、広瀬すずさん主演の映画も公開され、再び作品に注目が集まっています。

今回はそのアニメ版「ちはやふる」を紹介します。

 累計1500万部突破の人気作品

原作は末次由紀さんによる「競技かるた」を題材とした学園漫画で、現在女性向け漫画雑誌「BE・LOVE」(講談社)にて連載中。シリーズ累計1500万部を突破する超人気作品です。

競技かるたに青春をかける女子校生綾瀬千早を中心に、幼馴染、仲間、ライバルたちが、「かるた」を通じて日々葛藤しながらも成長していく姿を描く青春ストーリー。

「かるた」と聞いて文科系のイメージを持つかもしれませんが、実はスポ根の要素の強い体育会系の熱い作品です。

恋愛要素もありますが扱いは比較的軽めで、メインは「競技かるたにかける青春」を中心に描かれています。

 丁寧な心理描写が光るアニメ

この作品の特徴のひとつは、登場人物ひとりひとりの心理が非常に丁寧に描かれているところです。

誰もが経験したことのある普遍的な苦悩や葛藤が、台詞、音楽も含め細やかに表現されていて、観ているものを惹きつけていきます。

その親近感のあるキャラクターたちが作中で自然と息づいていて、魅力的に存在感を示してくれます。

また、競技かるたに全力で取り組む熱いストーリーも見どころです。高校生活をかけ真正面から競技かるたと向き合う主人公たち。

努力だけではどうにもならない運や経験、才能の壁に挫折や苦悩を重ねながらも、ひたすら前へと進もうとしていく。

その登場人物たちの一生懸命でひたむきな姿に感情移入してしまい、心震わされるシーンが何度も訪れます

見た目は少女漫画らしく可愛らしい絵柄ですが、内容はガッツリ硬派のスポ根モノです。

努力と根性で必死に困難へ立ち向かっていくような展開が好きな方にこそ、自信を持っておすすめできる熱い作品です。

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