懐かしさで映画館に行きたくなる「ニュー・シネマ・パラダイス」

洋館

ラストシーンで一気にこみ上げる感情

映画は家で観るのも手軽で便利ですが、映画館で観ると同じ作品でも全く違った感想になる場合があります。

何にも邪魔されず集中して映画に没頭するというのは自宅ではなかなか難しい。今でも足繁く映画館に通うファンは結構多いです。

現在は映画館といえばシネコン(複合映画館)全盛の時代ですが、少し前までは街には小さな映画館(ミニシアター)が結構存在していました。

映画がまだみんなの共通の娯楽だった時代です。そんなミニシアターの魅力がたっぷり表現された作品「ニュー・シネマ・パラダイス」紹介します。

映画館に行きたくなる名作映画

ニュー・シネマ・パラダイスは、1988年に公開されたイタリア・フランスの合作映画で、監督は「海の上のピアニスト(1998)」でも知られるジュゼッペ・トルナトーレ。

日本における単館上映の興行収入記録を持つ作品です。

ローマで映画監督として暮らす主人公サルヴァトーレ(トト)は、故郷の母からアルフレードが死んだという連絡を受け取り、昔のことを思い出していくというシンプルなストーリです。

戦後間もないシチリアの小さな村。この村の唯一の娯楽はパラダイス座という映画館。少年トトも母親の目を盗んで映画館に通いつめていたが、彼の心を魅了したのはフィルムの宝庫である映写室と、それを操る映写技師のアルフレードだった。頑固者のアルフレードは、映写室という聖域からトトを追い出そうとするが、やがてふたりの間に不思議な友情が芽生えていく…。

アスミックエース公式サイトより引用

映画ファンが観ると、少年トトの気持ちが自分幼い頃の記憶とフラッシュバックしてしまうシーンも多く、感情移入してしまうシーンも多いと思います。

圧倒的なラストシーン

何と言っても必見はラストシーン。個人的には本編はこのシーンの為の壮大なイントロダクションだと思っています。

最後のシーンで映写技師アルフレードの主人公サルヴァトーレ(トト)への溢れんばかりの愛情が、主人公の胸に突き刺さります。そこで主人公のアルフレードへの想いが一気に溢れ出す。

貧しくも輝いていた少年時代への旅愁や、愛する者を失った喪失感が入り混じった感情が、決して押し付けがましいところがなく淡々と美しく静かに表現された名シーンです。

主人公の喪失感にシンパシーを感じてしまい何度観ても泣いてしまいます。

ステージ

再び見直されるミニシアター文化

ちなみにこの作品は劇場版(123分)と完全版(173分)があるのですが、私のおすすめは劇場版です。色々理由はあるのですが、シンプルにまとまっておりスッキリと観賞できます。

まあ名作であるがゆえファンの間でも意見の分かれるところなので、そこはあしからず。どちらもいい作品です。

最近はミニシアターの魅力が見直されてきており、シネコンとは異なる上映作品や小さな劇場の独特の親密な雰囲気に、映画ファンを中心に再び注目が集まっています。

この映画はまさにミニシアターで観たい作品です。近くのミニシアターで上映されてたりする幸運な方は、ぜひ映画館での観賞をおすすめします。

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