目次
支持を集めるZenFone2
SIMロック解除義務化が正式にスタートし、少しずつ大手キャリアから格安スマホ(MVNO)へ契約を変更される方が増えてきています。
その場合SIMフリーの端末を準備しなければなりませんが、中でも今人気になっているのがASUS(エイスース)社のAndroid端末ZenFone2。
現在MVNOを利用されている方に、新規でお勧めの機種を相談すると、必ず候補として名前が上がってくる機種です。
高スペックの割に価格が安いZenFone2
散々各所のレビューなどで書かれていますが、ZenFone2の特長を一言でいうと、高性能環境を比較的安価で実現した機種です。
各所で行われているベンチマークテスト(性能テスト)の結果では、iPhone 6 Plusと同等のスコア(点数)を記録しています。
現行のハイエンドモデルと同等の性能を持ちながら価格は比較的安価に抑えられており、iPhone 6 Plusの価格を約10万円と仮定すると半額程度で購入することができます。
その圧倒的コストパフォーマンスの高さが、この機種が支持されている理由のひとつです。
スペック比較
ZenFone2 | iPhone6 Plus | |
OS | Android 5.0 (Lollipop) | iOS8 |
CPU | Intel Atom Quad Core
Z3580(2.3GHz)/Z3560(1.8GHz) |
apple A8チップ |
メモリ | 2GB/4GB LPDDR3 RAM | 1GB |
ストレージ | eMMC 32GB/64GB | 16G/64G/128G |
外部スロット | MicroSDメモリーカードスロット | なし |
ディスプレイ | IPS/5.5インチ
1920×1080 |
IPS/5.5インチ
1920×1080 ※Retina HDディスプレイ |
カメラ | 前面 500 万画素 背面 1300 万画素 |
前面 120 万画素 背面 800 万画素 |
サイズ | 152.5 ×77.2 ×10.9 mm | 158.1 ×77.8 ×7.1 mm |
重さ | 170 g | 172 g |
Nexus7で実績のある台湾メーカーASUS
また製造元である台湾メーカーASUS(エイスース)への信頼感も人気の理由のひとつです。最近は徐々に国内メーカーも格安スマホに参入してきましたが、まだまだ海外メーカー製の端末が多い。
普通は海外メーカーだとどうしても信頼性の面において疑問が残り、購入を検討する際にネックになる場合が多いのですが、ASUSは事情が異なります。
2012年に発売され大ヒットしたAndroidタブレットNexus7の製造を担当した実績をユーザーが記憶しており、他の海外メーカーとは一線を画した信頼を獲得しています。
後にNexus7と同等の機能にmicroSDスロットを追加した同社のオリジナル端末MeMO Padも、microSD志向が強い日本でヒット商品になりました。
MVNO選択者のニーズを見事に捉えた製品
いま格安スマホ(MVNO)を選択される方は、3大キャリア(docomo、au、softbank)の料金体系に少なからず不満を持って契約を変更された方が多くおられます。
現行の3大キャリアの料金体系は、最新機種を各ユーザーへ行き渡らせる目的で端末価格実質0円などを実現するために、契約期間の2年縛りや高めの月額通信料金、オプション契約などが設定されています。
その結果、機種変更をあまり行わないユーザーは割高の利用料金を負担する形になってしまっています。
MVNO利用者は、多少面倒で知識が必要であってもコストパフォーマンスを重視する傾向が強い。
だから完成度の高いiPhoneに加え、高性能の割に安価だが自分でカスタマイズが必要(可能)なAndroid端末のZenFone2も人気になっているのだと思います。
正しいZenFone2の楽しみ方
初期設定されているホーム画面のUI(ユーザーインターフェース)の使い勝手があまり良くなかったり、画素数は大きいですがカメラの画質について賛否があったり、まだまだ荒削りな面もありますが、その辺は気にしちゃいけない機種です。
UIとか細かい点はAndroidなのでカスタマイズすればいい。最大の特長である抜群の性能を考えれば些細な問題です。
古い端末だと重たいアプリでも高スペックでサクサク動く様子を、両手を胸の前で組み端末を眺めながら「圧倒的じゃないか、我が軍は」と悦に入るのが個人的には正しい使い方だと思います。