目次
大手キャリアの5Gエリアマップの見方
携帯電話各社では5Gエリアの展開を進めており、利用できるエリアも徐々に拡がってきました。
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)で新しく取り扱われる端末(スマホ)も5G対応のものがメインになっています。
ただ一口に5Gと言っても使用する周波数帯が複数あり、特に高速通信を期待される方は端末の対応状況や周波数の違いによる特徴などを抑えておく必要があります。
特に5G通信のなかで最も高速通信が可能なミリ波などは電波の特性もあり、利用できるエリアやサービスも限定的なものにとどまっています。
関連記事
5Gは3種類
日本国内で利用できる5G通信サービスは主に3つの周波数帯に分類され、電波の届きやすさ(範囲の広さ)と通信速度などにそれぞれ特徴があります。
5Gの周波数帯による特徴
利用する周波数帯 | 通信速度 | エリア |
ミリ波 | sub6より高速 | sub6より範囲が狭い |
sub6 | 4Gに比べ高速 | 4Gより範囲が狭い |
4G周波数帯(5G転用) | 4G周波数並 | 範囲が広い |
5G通信で利用する周波数帯は、主にミリ波、sub6、4G周波数帯(5G転用)の3種類に区分されます。
なかでもミリ波は一番高速なデータ通信が可能ですが、一方で電波が遠くまで届きにくい(エリアが狭くなる)のが特徴です。
そのため現状ミリ波が利用できる場所は、特定の施設内のみなどスポット的な狭い場所に限定されます。
現行の5G対応端末はsub6がメイン
ミリ波はエリアの狭さが課題としてあるので、3大キャリアではまずsub6と4G周波数帯(5G転用)を中心にエリアの拡大を進めていく計画です。
現在販売されている5G対応端末も、sub6のみに対応しているものが多くなっています。
※iPhone 13(日本国内モデル)もsub6のみ対応(ミリ波非対応)
ミリ波の高速通信を利用したいと考えている方は、対応している端末が限られるので注意してください。
関連記事
3大キャリアのエリアマップ
5Gが利用できるエリアは、各社公式サイトのエリアマップで確認することができます。
ドコモ
ドコモのエリアマップでは5G通信のミリ波・sub6に関して、「瞬速5G」という名称で表記しています。
ミリ波対応エリアに関しては、利用可能場所にピンを挿す形で表しています。
リンク
ドコモ公式サイト 通話・エリア https://www.nttdocomo.co.jp/area/
au
auのエリアマップでミリ波を確認する場合は、最初のマップ検索時にチェックマークを入れておく必要があります。
凡例の中にある「5G NR化」というのは、4G周波数帯の5G転用のことです。
リンク
au公式サイト エリア https://www.au.com/mobile/area/
ソフトバンク
ソフトバンクのエリアマップは凡例の上二つがミリ波・sub6のエリアです。
「700MHz・1.7GHz・3.4GHz」部分が4G周波数帯の5G転用エリアになります。
リンク
ソフトバンク公式サイト サービスエリアマップ https://www.softbank.jp/mobile/network/area/
楽天モバイル
楽天モバイルもミリ波対応エリアに関してはスポット表示になっています。
パートナー回線(au回線)を利用するエリアでは5G通信を利用できません。
リンク
楽天モバイル公式サイト 通信・エリア
https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/
5Gサービスの展開はこれから
ミリ波に関しては電波特性もありまだまだ利用場所が限られますが、ただsub6に関しては結構利用できるエリアも拡がってきています。
今後キャリアから販売される端末は基本的にsub6に対応しているものがほとんどなのでそれほど気にする必要はありませんが、すこし前のハイエンドモデルなどは対応していない場合があるのですこし注意が必要です。
2022年は5G通信を活かした新サービスの登場も予定されているので、興味のある方は自分の利用エリアなども含めてチェックしてみてください。
関連記事