UQモバイルとJCOMモバイルの料金プランの比較
格安SIM(MVNO)サービスのJCOMモバイルは料金の改定を行い、2021年2月18日より新料金プランのサービスを開始することを発表しました。
月額料金は高速データ通信量毎に、1GBが980円、5GBが1,480円、10GBが1,980円、20GBが2,480円。
余ったデータ通信量も翌月まで繰り越し可能です。
同じKDDIグループのUQモバイルの3GBプラン(月額1,480円)よりもさらに安い料金プランを用意し、データ通信量が少ないユーザーの取り込みを意識した料金体系になっています。
※価格などは2021年01月29日現在のもので、すべて税抜き価格です。
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料金プランの比較
月の高速データ通信量が5GB以下と10GB以上のプランに分けて、UQモバイルとJCOMモバイルの料金を比較します。
5GB以下のプラン
月の高速通信データ容量5GB以下の場合、UQモバイルだと「くりこしプランS」、JCOMモバイルの場合は1GBと5GBプランからの選択になります。
UQモバイル | JCOMモバイル | ||
くりこしプランS | J:COM MOBILE Aプラン ST | ||
サービス開始 | 2021年2月1日 | 2021年2月18日 | |
月額料金 | 1,480円 | 980円 | 1,480円 |
高速通信のデータ容量 | 3GB | 1GB | 5GB |
超過後の通信速度 | 最大300Kbps | 最大200kbps | |
データ繰越 | 翌月まで可能 | ||
音声通話 | 20円/30秒 | ||
音声通話オプション | かけ放題 月額 1,700円
10分かけ放題 月額 700円 |
60分かけ放題 月額 1,500円
5分かけ放題 月額 850円 |
|
データチャージ | 100MB 200円、500MB 500円
データチャージカード 1GB 1,100円(非課税) |
1GB 300円 |
料金で比較した場合、月額1,480円のプランで比較するとJCOMモバイルのほうが2GBデータ通信容量が多くなっています。
また時間制限が付きますが、60分以内の音声通話かけ放題オプションも月額1,500円で利用可能です。
ただしUQモバイルのほうが街の店舗数が多く、混雑時間帯でもある程度のデータ通信速度が出る点がメリットです。
10GB以上のプラン
月の高速通信データ容量10GBを超える場合はUQモバイルだと「くりこしプランM、L」、JCOMモバイルの場合は10GB、20GBプランが用意されています。
UQモバイル |
JCOMモバイル |
|||
くりこしプランM | くりこしプランL | J:COM MOBILE Aプラン ST | ||
サービス開始 | 2021年2月1日 | 2021年2月18日 | ||
月額料金 | 2,480円 | 3,480円 | 1,980円 | 2,480円 |
高速通信のデータ容量 | 15GB | 25GB | 10GB | 20GB |
超過後の通信速度 | 最大1Mbps | |||
データ繰越 | 翌月まで可能 | |||
音声通話 | 20円/30秒 | |||
音声通話オプション | かけ放題 月額 1,700円
10分かけ放題 月額 700円 |
60分かけ放題 月額 1,500円
5分かけ放題 月額 850円 |
||
データチャージ | 100MB 200円、500MB 500円
データチャージカード 1GB 1,100円(非課税) |
1GB 300円 |
5GB以下のプランと同様、高速データ通信量あたりの料金はJCOMモバイルのほうが若干安い料金設定です。
また10GB以上のプランになると、どちらも超過後のデータ通信速度が最大1Mbpsと使い勝手が良くなっています。
店舗数や混雑時間帯のデータ通信速度についてUQモバイルが優位なのは5GB以下のプランと同じです。
格安SIMで通常の音声通話がかけ放題
格安SIM(MVNO)サービスで音声通話かけ放題オプションを利用する場合、現状は専用アプリ(プレフィックス番号)が必要なサービスが多くなっています。
ただJCOMモバイルでは通常の音声通話がかけ放題(専用アプリ不要)になっており、UQモバイル同様の音声通話の使い勝手の良さがあります。
またシニア層向けのサポートサービスを提供していたり、スマホデビューの初心者やデータ通信量が少ないユーザーを中心に据えたサービス構成です。
現在総務省が音声通話料金の卸値(キャリアから格安SIMなどへの販売価格)の見直しを促していることもあり、格安SIMでも通常の音声通話かけ放題プランが登場してきました。
日本通信の合理的かけほプランやJCOMのかけ放題オプションが先行してサービスを提供していますが、他の格安SIMでも同様のサービス開始が見込まれています。
キャリアから回線を借りる仕組みなので混雑時間帯のデータ通信速度はどうしても不利になりますが、格安SIM(MVNO)も使い勝手が良くなってきているのでチェックしてみてください。
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