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ソフトバンクからワイモバイルへ乗り換えた場合の料金比較
総務省が発表したアクション・プランを受け、UQモバイル、ワイモバイルでは大容量プラン(20GB)の新設を発表しました。
アクション・プランで指摘されている大容量プランの料金の高さ、選択肢の少なさという問題に応える料金プランになります。
特にソフトバンクはワイモバイルを取り扱うソフトバンクショップが増加しており、サブブランドと一体で携帯電話料金の値下げに取り組む方向です。
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乗り換えた場合の料金の比較
ソフトバンクのミニフィットプラン、メリハリプランとワイモバイルのスマホプランの料金を比較します。
※下記の料金は2020年10月30日現在のもの(税抜)で、光回線割、家族割、キャンペーン割引などは含んでいません。
低・中容量(10GB以下)のプラン
月の高速通信データ容量10GB以下の利用者を想定して、ソフトバンクのミニフィットプランとワイモバイルのスマホプランS、Mの料金を比較します。
ソフトバンク | ワイモバイル | ||
ミニフィットプラン | スマホプランS | スマホプランM | |
月額料金 | 1GBまで
3,980円 2GBまで 5,980円 5GBまで 7,480円 |
2,680円 | 3,680円 |
高速通信のデータ容量 | 3GB | 10GB | |
超過後の通信速度 | 最大128kbps | 最大300kbps | 最大1Mbps |
データ繰越 | なし※月ごとの計算 | ||
音声通話 | 20円/30秒 | ||
音声通話オプション | かけ放題(定額オプション+)
月額 1,800円 5分かけ放題(準定額オプション+) 月額 800円 |
10分かけ放題が基本プランに含まれる
かけ放題 月額1,000円 |
単純な料金の比較だと、ワイモバイルのほうが圧倒的に安くなっています。音声通話の10分かけ放題が標準でついているのも大きなメリットです。
ミニフィットプランは段階式料金なので月のデータ使用量によって異なりますが、ワイモバイルに乗り換えた場合、月額で約1,000円から4,000円の差になります。
大容量(20GB以上)のプラン
月の高速通信データ容量20GB以上の利用者を想定して、ソフトバンクのメリハリプランとワイモバイルのスマホプランR、シンプル20の料金を比較します。
※シンプル20は12月下旬に開始予定の新プランです。
ソフトバンク | ワイモバイル | ||
メリハリプラン | スマホプランR | シンプル20※12月開始 | |
月額料金 | 7,480円 | 4,680円 | 4,480円 |
高速通信のデータ容量 | 50GB
※対象の動画・SNSは使い放題 |
14GB
※データ増量オプション(500円/月)でプラス3GB(計17GB) |
20GB |
超過後の通信速度 | 最大128kbps | 最大1Mbps | |
データ繰越 | なし※月ごとの計算 | ||
音声通話 | 20円/30秒 | ||
音声通話オプション | かけ放題(定額オプション+)
月額 1,800円 5分かけ放題(準定額オプション+) 月額 800円 |
10分かけ放題が基本プランに含まれる
かけ放題 月額1,000円 |
高速データ通信量が月20GB程度の利用であれば、ワイモバイルだと月額で3,000円ほど安くなります。
10分かけ放題の音声通話オプションが標準装備になっている点も低・中容量プランと同じです。
ただし月の高速データ通信量を超過した後に1Mbps以上の速度で利用したい場合は、0.5GBあたり500円でデータ通信量の追加購入が必要です。
1Mbpsの速度はWebページの閲覧やSNSの無料通話には充分ですが、高画質の動画視聴などだと少し読み込みなどが生じてきます。
メリハリプランにも50GBの制限が設定されていますが、ソフトバンクが指定する対象の動画・SNSサービスなら無制限。
よく利用するサービスが対象になっていれば、データ通信量の追加購入はほぼ必要ありません。
月々のデータ通信量が多いユーザーなら、コストパフォーマンス、使い勝手の良さでメリハリプランを選択するのも有用です。
※ソフトバンクで高速データ通信の追加をした場合の料金は、1GB/1,000円、0.5GB/550円です。
ソフトバンクのメリット
基本的にワイモバイルよりソフトバンクのほうが料金が高くなりますが、その代わりに以下のようなメリットがあります。
- 街のショップ数など店頭サポートが手厚い
- 新発売の新しいスマートフォンを取り扱う
- 混雑時間帯であっても高い品質(速度)の通信
- 家族割、光回線割などの各種割引率が高い
- PayPayのキャンペーンなどで優遇
- 機種変更のサポートプランが利用できる
ただ最近はソフトバンクショップでワイモバイルを取り扱う店舗が増えており、以前ほどショップの数に差がある状況ではありません。
また新機種に関してもSIMフリー端末の販売が一般的になっており、iPhoneならApple公式サイトから直接購入するといったことも可能です。
通信品質に関してはサブブランドがキャリアから回線を間借りしている仕組み上、ソフトバンクのほうが高品質になります。
大容量プランならキャリア
月々の携帯電話料金を見直す場合、キャリアからサブブランドへ乗り換えをすれば確実に月額料金は下がります。
特にワイモバイルは以前より取り扱いショップが増えているのも心強い点です。
ただキャリアのほうが料金が高い分だけ、通信品質の高さ、サポート体制の厚さなどのメリットがあります。
また現時点ではエリアが狭いですが、今後5Gの利用を考えた場合に最大の特長である高速・大容量通信を活用するには、大容量プランの契約が前提になります。
特に月の通信量が多いユーザーなら、ソフトバンクのメリハリプランが使い勝手、コストパフォーマンスを考えても有用です。
携帯電話料金の値下げに関しauとソフトバンクはまずサブブランドで対応していく方向なので、両キャリアでプランの見直しを考えている方はサブブランドをチェックしてみてください。
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