大阪ガス公式サイトより
目次
東京ガスにつづき大阪ガスも発表
4月からの電力自由化に向け、先日の東京ガスにつづき大阪ガスからも電気料金プランが発表されました。
大阪ガスの家庭向け電気料金プランの特徴を一言で言うと、平均より電気を多く使う家庭は割安になるといったプランです。
月額の料金でいうと電気代が約1万円を超えるケースの場合、関西電力よりも割安になる可能性があります。
大阪ガスのプランと関西電力のプランを比較しながら、特徴を確認してみたいと思います。
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提供エリア
大阪ガスの電気提供エリアは、以下の都道府県になります。
- 京都府・大阪府・滋賀県・兵庫県(赤穂市福浦を除く)・奈良県・和歌山県および福井県・三重県・岐阜県の一部
関西圏のほぼ全域をカバーしていますが、一部提供外の地域もあるので注意してください。
平均的な電気使用量だと、料金はほとんど変わらない
まずは大阪ガスのホームページに紹介されているサンプルケースをみてみます。
1ヶ月の平均使用電力量:339kWh
適用プラン:ベースプランA
オプション割引:ガスセット長期2年割引
サンプルでは1ヶ月の平均使用電力量339kWh(大阪ガスアンケート結果より)として計算、その場合の月額の電気代は9,409円となっています。
※計算の詳細は大阪ガス 電気料金プランのページ参照
一方、関西電力のホームページで、使用量339kWh、平成27年12月分の単価、口座振替割引ありで電気料金をシミュレーションしてみると月額9,367円。大阪ガスとほぼ同じ金額になります。
平均的な電気使用量で料金を比較した場合、特に大阪ガスのアドバンテージはありません。
平均を超えると関西電力よりも割安
平均的な電気使用量では料金に差はありませんが、それを超えて電気を使用する場合だと両者に差が生じはじめます。料金表を見比べるとその違いがわかります。
大阪ガス ベースプランA
大阪ガスホームページより転載
関西電力 従量電灯A
関西電力ホームページより転載
注目するのは300kWh超過分(第3段階)の料金単価です。関西電力が1kWhあたり33.32円に対し、大阪ガスは32.60円。
ガスセットと長期2年をあわせると3パーセントが割引されるので、1kWhあたり約31.63円に。
さきほどのサンプルケースに出てきた平均使用電力量は339kWh。なのでそれ以上使った分の電気の単価は「300kWh超過分」で計算されます。
平均使用量では料金にほとんど差がありませんでしたが、そこから使用量が増えていくと1kWhあたり単価の安い大阪ガスのプランが有利になります。
月の使用量が339kWhを超えるケースに検討
大阪ガスのプランは電気の使用量が増えていくと割安になるように料金設定がされています。平均よりも電気使用量が多めの家庭は、大阪ガスのプランのほうが関西電力よりも経済的になります。
家族が多い、自宅で過ごす時間が長い、ペットなどの為に常時電気で空調を管理する必要がある方などは、大阪ガスのほうが電気代が安くなるかもしれません。
変更を検討される場合や具体的にいくら安くなるか調べたいときは、大阪ガスのホームページで料金シミュレーションができるので一度試算してみてください。
今後も発表はつづく
大手ガス会社2社の電気料金プランが発表になりましたが、今後も電力小売に新規参入する各社から料金発表がつづきます。
また現在契約している大手電力会社も、プラン変更で安くなるケースもあるので、ユーザーとしては悩ましいところです。
各社プランの特長を見極め、最適な電気料金プランを検討してみてください。