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オンラインストレージが主流
AppleとGoogleは全てのアカウント(ユーザー)に対して、一定の容量のオンラインストレージ(iCloud、Googleドライブ)を無料で提供しています。
以前はスマートフォンなどのデータをバックアップするときにSDカードなどを利用するのが主流でしたが、現在はオンラインストレージを利用することが多くなりました。
ただデータ容量が大きくなりがちな動画データの保存などには、通信回線を使わずカードを挿すだけで利用できるSDカードなどもまだまだ有用です。
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オンラインストレージの利点と欠点
オンラインストレージ(iCloud、Googleドライブなど)の利点は、コストパフォーマンスの高さとデータ管理のしやすさです。
無料で基本データをバックアップ可能
現在AppleIDを作成するとiCloudに5GB、GoogleアカウントだとGoogleドライブに15GBのオンラインストレージを無料で利用できます。
5GBあればスマートフォン内にある基本的なデータ(電話帳、メモ、カレンダー、メールなどのデータ類、各種設定など)くらいなら余裕でバックアップ(保存)が可能です。
万が一スマートフォンで撮影した写真や動画の数が多く容量が足りない場合でも、比較的安価で容量の追加ができます。
オンラインストレージの追加料金例(※2020年1月時点)
- iCloud 50GB/月額130円 200GB/月額400円
- Google One 100GB/月額250円 ※1年間の前払いなら年2500円
環境をそのまま移動できる
またオンラインストレージにスマートフォンのバックアップを作っておくことで、簡単にデータを別の端末に移すことができます。
機種変更などでスマートフォンが新しくなった場合でも、AppleID、Googleアカウントとパスワードがあれば、新しい端末に丸ごとデータを移動して同じ環境を構築することができます。
SDカードを利用して移動するときのように、端末がSDカードに対応している必要もありません。
通信量に注意
ただし注意点として作業はすべてオンラインストレージとスマートフォンの間でデータ通信を行うので、どうしても通信量が増えます。
自宅などにWi-Fi環境などがない場合や、月の高速通信量の残りが少ないときは注意してください。
SDカードの利点と欠点
SDカードを利用する最大の利点は、通信回線を使用せずにデータのやり取りが行えることです。
オンラインストレージの場合、データの転送速度はユーザーが利用している回線の速度に依存します。
SDカードなら通信の安定性や回線速度を気にすることなく、一定以上の安定した速度でデータのやり取りができる使いやすさがあります。
容量の大きいデータの移動をする場合でも、SDカードひとつ挿しかえるだけでできる手軽さがあります。
ただSDカードの場合は、データの移動元、移動先の双方の端末(スマートフォン)がSDカードに対応している必要があります。
またSDカードは容量に応じてカード本体の価格が上がっていきますが、オンラインストレージに比べるとどうしても割高になります。
SDカードの選び方
SDカードは転送速度が速くなるほど価格が上がりますが、スマートフォンの場合は対応している機種がほとんどないので、平均的な速度のSDカードで充分です。
そういった高額で高速なSDカードは使用する端末(スマートフォン)が対応していないと意味がなく、SDカード単体ではその能力を発揮できません。
機種によって対応しているSDカードの速度は異なりますが、標準的なclass10、UHSスピードクラスI(UHS-I)の表記があるSDカードであれば、大抵の場合間に合います。
また最近のSDカードだと「A1」「A2」といったできた「アプリケーションパフォーマンスクラス」を表記しているものがあります。
アプリの動作向上に関する規格なんですが、ただこの規格自体がまだ新しくできたばかりのものなので、それほど気にする必要はありません。
ヘビーユーザー向けのSDカード
オンラインストレージが無料で利用できるようになったことで、特にライトユーザーにはSDカードの必要性は下がってきています。
スマートフォンに多くの写真や動画、大容量アプリなどを保存しておきたいユーザー以外は、SDカードはほとんど必要ないかもしれません。
ただSDカードは通信回線の影響を受けないという大きな利点があり、双方の端末(PCなども含む)がSDカードに対応しているのならば、使い勝手の良さは一枚上です。
SDカードのコストパフォーマンスが低いといっても、32GBくらいの容量なら大手メーカー品のmicroSDカードでも1,000円程度で購入できるので、上手く使い分けてください。
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