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PSEマークの義務化
モバイルバッテリーに関する事故の増加を受け、経済産業省は今年(2018年)2月1日より、モバイルバッテリーを電気用品安全法(PSE法)の対象とすることを発表しました。
これによりPSEマークを取得していないモバイルバッテリーの製造、販売などが禁止されます。
ただし現在は猶予期間で、実質的には2019年2月1日より規制が実施。現状はPSEマークの表示がないモバイルバッテリーも販売されています。
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PSEマークの意味
電気用品安全法(PSE法)は電気用品による危険や障害の発生を防ぐことを目的とした法律です。
このPSE法の対象となることにより、製品の安全性の試験や検査の実施義務などがメーカーに課されることになります。
PSEマークが義務づけられることで、今後、モバイルバッテリーの安全性、一定の品質向上が期待できます。
ただ現状では、品質の悪いモバイルバッテリーも販売されており、ユーザーが購入時にある程度選別する必要があります。
容量の目安
現在販売されている個人向けモバイルバッテリーの容量は主に5000mAhから20000mAh。
モバイルバッテリーの性質上どうしても放電ロスは発生してしまうので、実際に使用できるのは高品質のバッテリーでも約7割程度。
なのでスマホのバッテリー容量が3000mAhだった場合、5000mAhのモバイルバッテリーで7割と計算すると3500mAhなので1回ちょっと充電ができる計算です。
当然バッテリー容量が大きいほど充電できる回数が増えますが、その分サイズや重さも比例するので、持ち運びには不利になります。
出力は2A以上を
タブレットや最新の高性能スマホを充電する場合、モバイルバッテリーの出力できる電流が2A以上ないと充電できないものがあります。
自分の端末が1Aにしか対応していなくても、基本的に端末の安全装置が働くので出力2Aのモバイルバッテリーが問題なく使用できます。
ですが逆のケースでモバイルバッテリーの出力が足りない場合は、充電が不可能になります。
最近のモバイルバッテリーは2A以上の製品がほとんどですが、2個ある端子のひとつが1Aだったりするので、購入前には確認してください。
急速充電は自分の端末に対応したものを
急速充電には複数の規格があるので、自分の端末が対応したものに合わせてバッテリーを選ぶ必要があります。
Android端末ならQuick Charge、最新のiphoneならUSB PDやAnker社開発の端末を自動判別するPower IQなど、自分の端末が対応しているものを選んでください。
おすすめのモバイルバッテリー
現在販売されているおすすめのモバイルバッテリーを2つ紹介します。
Anker PowerCore II 10000
大ヒットモバイルバッテリーAnker PowerCore 10000の後継モデル。容量とサイズのバランスがとれた定番の10000mAモデル。
前機種のとの違いは、アンカー社の充電システムPower IQの 2.0への進化。 最大出力が18Wになり最新スマホなどではさらに充電速度の向上が期待できます。
ただし価格は前機種より数百円高くなります。
ですが今後販売されるスマホの急速充電対応、バッテリー本体の充電速度向上なども加味すると、今(2018年7月)買うならAnker PowerCore II 10000のほうをおすすめします。
cheero Grip 4 5200mAh
おすすめのモバイルバッテリー紹介などでAnker社と並び必ず名前が上がる日本メーカーcheero社が販売する小型モバイルバッテリー。
容量こそ5200mAhと少なめですが、45×23×99mm、重量125gと普段の持ち運びが苦にならない大きさで、小型ながら出力も2.4A(合計値)。
万が一スマホの充電が切れたときなどの緊急用として、カバンなどに入れておくのにおすすめのモバイルバッテリーです。
ある程度評価が出ているものを
現在はモバイルバッテリーのPSEマーク義務化が決まったところで、各メーカーとも対応している途中です。
まだ今は低品質なモバイルバッテリーも販売されているので、価格につられないよう注意してください。
購入の際はある程度評価が固まった、信頼性の高いメーカーのものがオススメです。
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