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お手軽簡単自作レフ板
スマホの普及でみんなカメラを持ち歩くようになり、SNSの投稿など写真を撮る機会が増えています。
写真を撮るなら少しでも綺麗に撮りたいのは人情なのですが、シャッターを切るだけの単純作業のように見えて、実は意外と難しい。
写真を上手に撮るコツのひとつとして、撮影対象への光の当てかた(ライティング)が大事だといわれることがあります。
「光を制するものが写真を制する」と言うひともいるほど、ライティング技術は写真の出来を大きく左右する重要な要素です。
フラッシュはテカりが気になる
撮影時に光が足りない(少し暗い)場合、カメラに付いているフラッシュを使う方法があります。
ですがフラッシュの光をそのまま利用すると光が強すぎて、顔などがテカりすぎた不自然な写真になってしまうことは、誰もが経験するところです。
写真を少し明るくしたい、対象物の細部まで詳細に写したい、顔に出来た影を和らげたい、でもフラッシュは使いたくない。
そういった場合に重宝されるのがレフ板を使ったライティング方法です。
レフ板によってメインとなる光源(日中屋外なら太陽)とは別に新たな光源をひとつ作ることができ、反射光なので光も強すぎず扱いやすい。
撮影対象に別方向から光を当てることで、余計な影を消したり写真全体を明るくしたり、手っ取り早く1ランク上の仕上がりが期待できます。
試しに自分で作ってしまおう
綺麗な写真を撮るのに非常に便利なレフ板なのですが、写真を趣味にしていても、なかなかお金を出して購入するまでいかないのが本音。
実際どの程度効果があるのか、比較的安価ですが値段に見合うものなのか少し判断しづらいグッズでもあります。
レフ板は要するに光を反射させるだけのものなので細かい反射率などにこだわらなければ簡単に自作できます。
今回は200円(税込み216円)で自作レフ版を作って撮影をしてみました。実際にどの程度の写真に差が出るのか試してみます。
材料費216円(税込み)
材料
カラーボード(白)※発砲スチロール製 108円(税込み)
アルミテープ 50mm×10m 108円(税込み)
(ダイソーで購入)
作成時間
30分から1時間
作り方
カラーボードをカッターなどで3等分。
アルミテープでボード3枚を屏風のように繋ぎなおし、あとはひたすら端から順番にアルミテープを一面に貼り付けるだけの簡単な作業です。
アルミテープを貼った面は銀色のレフ板、裏面はそのまま白いレフ板として使用します。
レフ板ありなしの比較
実際にこの自作レフ板を使って撮影した写真と、レフ板無しで撮影した写真を比較してみます。
撮影場所は室内の窓際で、右手の窓から外光が差し込んでいる状況です。レフ板は対象物の左手から囲むように設置し、外からの光を反射させて対象に当てる形で撮影しています。
※実際の撮影データはファイルサイズが大きくなるので、このブログのflickerページにアップロードしてあります。
撮影機材 Canon PowerShot SX710 HS ※マニュアルモード使用 同じ設定値で撮影
作例1 コーヒーカップ
左から、レフ板なし、レフ板(白)、レフ板(銀)
作例2 プチトマト
左から、レフ板なし、レフ板(白)、レフ板(銀)
作例3 みたらし団子
左から、レフ板なし、レフ板(白)、レフ板(銀)
即効性の高いアイテム
今回は外が曇りで窓からの光がそれほど強くなく、レフ板(白)の効果が出るか心配しましたが、影の濃さなどを観ると予想以上にレフ板なしの場合との差がハッキリ出ました。
作例の比較ではレフ板(銀)を使ったものが、ほどよく明るく仕上がっていますが、晴れの屋外などメインの光源が強い場合は、反射しすぎる可能性も。そのあたりは注意が必要です。
SNSなどで写真を頻繁にアップされてる方は、一枚作っておくと便利ですよ。ぜひ試してみてください。
レフ板をつくるのが面倒な場合は、シーツなど大きな白い布でも代用できます(掛ける場所や持つ人が必要ですが)。たたむと場所もとらないので、こちらもおすすめです。
レフ板は自撮り写真にも効果てき面で、レフ板を使うだけで確実にいつもよりきれいな写真が撮れます。
あと自分の顔にレフ板で光を当てながら白目をつくり「おそろしい子!」とつぶやきながら写真を撮ると、ひとり女優ごっこが非常に捗り(はかどり)ます。
ぜひ試してみてください。
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