目次
機能の比較と選ぶポイント
スマホの購入検討などをするときに参考になるのがスペック表。
カメラの画質やメーカー独自機能などは実際に使ってみないとわからない面も多いですが、スペック表でスマホの基本的な性能はだいたいわかります。
今回はコンピューターが苦手だったり、スペック表をあまり見慣れてない方に向けて、Androidスマホのスペック表を見るときのポイントをまとめてみます。
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CPU
スペック表でまず基本となるのがCPUの項目です。CPUはいわゆるスマホの頭脳にあたる部分で、そのスマホの処理能力に直結します。
CPUの能力が高ければ高いほど、最新3Dグラフィックを駆使したゲームや撮影した動画の編集といった負荷のかかる処理が、快適に操作できます。
SnapdragonとKirin
現在、Androidでメインで使われているCPUがSnapdragonで、その型番をチェックすればスマホの大まかな性能がわかります。
フラッグシップ機などの高性能、ハイエンドモデルにはSnapdragonの800番台。ミドルレンジなら600番台、400番台がエントリーモデルといった感じになっています。
またHUAWEIなどは独自にKirinというCPUを採用しており、Kirinの場合は900番台がハイエンド、600番台がミドルからエントリーモデルに搭載されています。
ベンチマーク(性能試験)の結果では、Snapdragon遜色ない点数を出しており、Snapdragonと比較して価格が安いのも魅力です。
ただし、基本的にAndroid端末はSnapdragonを搭載している機種の数が多いので、Snapdragonでの動作をメインに開発されているアプリが多数です。
特定のこのアプリが使えないと困るといった場合は、事前にそのアプリのユーザーレビューなどをチェックしておくことをお勧めします。
RAM(メモリ)
スマホでメモリと呼ばれるものにはRAMとROMの2種類あり、よく混同されますが別物です。
よくコンピューターの仕組みの基礎学習で用いられるのが、RAMが机の広さでROMが本棚の大きさといった例えです。
机が広ければ広いほど、図鑑のような大きな本を置いてもまだ余裕があったり、数多くの本を一度に並べるといったことができます。
スマホに話を戻すと、RAMはデータ処理をする作業スペースの広さにあたります。
複数の並行処理を必要とする重たいアプリが快適に動いたり、アプリを何個か同時起動をしても処理速度が落ちないといった感じです。
よくスマホの動作で使われるサクサク動くといった表現は、CPUの能力も必要ですがRAMの容量もある程度必要です。
特に3Dグラフィックを使った最新ゲームなどでは、ゲームを実行するための推奨環境で、大きな容量のRAMを必要としているものがあります。
ただ通話やSNS、Web閲覧など基本的な使い方の場合、現行のエントリーモデルなどで多い2GBのRAM容量でも、困ることはほとんどありません。
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ROM(メモリ)
スペック表にあるROMは、いわゆる保存容量を表しています。
保存容量が大きいと、アプリや電子書籍、写真や動画がたくさんスマホ本体に保存できるといった感じです。
特に動画は容量が大きくなるので、大容量のモデルを選ぶ必要があります。
ただ、最近は大容量のmicroSDに対応していたり、通信の手間はありますがGoogleフォトなどネット上にデータを預かってくれるサービスも充実しています。
他のスペックに比べて代わりになる方法がある分、優先度は以前より下がっています。
液晶と有機ELの違い
ここ数年、ハイエンドモデルを中心に有機ELディスプレイを採用するスマホが増えてきました。
ただし、まだスマホに採用されてからそれほど経過していないこともあり、有機ELディスプレイが一概に液晶ディスプレイより優れているというわけではありません。
一般的に言われる有機ELディスプレイの利点は、黒の表現、発色、反応速度、省電力。従来の液晶ディスプレイより画質が優れているといった点が強調されます。
ただし一方でデメリットも存在し、同じ画面を表示し続けると焼き付きという現象を起こしたり、液晶ディスプレイと比べて寿命が短く、価格も高価になります。
現段階では、どちらが決定的に優れているというものでもないので、実際に店頭などで画面を確認して、価格などのバランスなどを考慮して選んでください。
カメラ
スマホのカメラ機能についてはスペック表だけではあまり判断できないのが正直なところです。
一眼レフカメラやミラーレスカメラだと、搭載している画像センサーのサイズで画質の差が生まれるので、画質もおおまかな予想がつきます。
一方でスマホは厚みなどサイズの制限があるため、一眼レフカメラのようなサイズの大きな画像センサーを搭載することができません。
センサーサイズにあまり差がないので、スマホで撮れる写真の差はそのメーカーの画像処理機能に大きく依存します。
最近発売されたGoogle Pixel 3は、複数レンズが流行するなか単眼レンズを採用しました。それでも暗い場所でも明るく撮影できるのは、その画像処理が優れている点にもあります。
また画素数に関してもフルHD(1920 x 1080)で約207万画素、Instagramの最大解像度だと1080×1350で146万画素。
なので、紙などに大きくプリントアウトする以外は、画素数はあまり必要ありません。
カメラに関してはスペック表よりも、実際に撮影したものを見るのが一番確実です。SNSなどで機種名で検索をかけ、投稿した写真を見比べてみてください。
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大容量バッテリーの利点と注意点
バッテリー容量はそのまま電池持ちを表しますが、一方でその分本体サイズも大きく重くなります。
スマホのバッテリーは充電回数に応じて劣化するので、充電頻度が減る大容量バッテリーはその分劣化も抑えられます。
ただ大容量な分、本体サイズも大きく重くなります。
最近は小型で画面サイズ小さい分、消費電力が低くて電池持ちのいいスマホもあります。そのあたりをバランスを考慮して、好みに合わせて選んでください。
Felica対応(おサイフケータイ)
おサイフケータイを利用する場合は、Felica対応が必須になります。
おサイフケータイは対応している店舗数も多く、スマホひとつで決済ができるのは荷物も減って非常に便利ですが、Felica対応の分ケータイ本体の価格は高くなってしまいます。
スマホでおサイフケータイを利用するので一番便利なのは、クレジットカードでのチャージ。
残高が足りない場合、SuicaなどICカードだと専用の機械がある場所に行ってチャージが必要ですが、スマホだけでどこでもチャージできるのは最大の利点です。
他にもクレジットカード利用でポイントが貯まるといった利点もあります。
ただスマホでなくてもICカードだけでもキャッスレス決済自体は同じように利用できます。スマホと違いICカードなら電池切れの心配がないのも利点です。
Felicaに対応している端末が必要であるかは、自分が現在利用しているサービスに合わせて選んでください。
スペック表で見えない部分
一方でスペック表だけでは見えない部分も結構あります。
例えばカメラの画質などは機種によって暗所に強かったりと特徴があり、使ってみないとわからない部分も多いです。
また外装の材質や質感なども、実際に見て触らないとわからない部分です。
そういった部分は家電量販店で実機を探したり、ネットで実際に購入した方のレビューなどを参考にしてください。
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