3大キャリアから格安SIMにした場合に、自分でやらなければいけなくなる作業
格安SIM(MVNO)は3大キャリアに比べると月額料金が安く抑えられますが、その分3大キャリアの街のショップのような対面での手厚いサポートは期待できません。
キャリアだとショップに持ち込めば店員さんがやってくれる端末の初期設定や料金プランの変更などは、インターネットなどを利用して自分で作業するのが基本になります。
それほど頻繁に発生する作業ではありませんが、スマートフォンの操作が苦手な方などにはすこし面倒な作業です。
関連記事
必要となってくる作業
契約する格安SIM会社や端末とセット購入した場合などによって違いがありますが、キャリアと違い自分でやらなければいけなくなる作業は、以下のようなものがあります。
- 新規契約、契約内容変更時の事務手続き
- 使用する端末(SIMフリースマホ)の用意
- 通信のための初期設定(SIMカードの挿入、APN設定)
- 契約内容や月々の利用料金の確認
- 3大キャリアが提供しているサービスの初期設定※スマホ決済など
- 端末間でのデータ移動
- 端末の故障・動作トラブル時の対応
事務手続きは全般は通信会社の公式サイトから自分のIDとパスワードを入力して、自分でWeb(インターネット)から手続きを行うかたちになります。
新規契約時だと身分証明書などのアップロード(スマホで撮影した画像を送信)なども必要なので、ショップなどに比べすこし手間がかかります。
通信のための初期設定(SIMカードの挿入、APN設定)に関しては、各社ホームページなどを見ながら作業すればそれほど難しい作業ではありません。
APN設定といっても設定メニューを開いて、表示されたリストから通信会社を選択するくらいです。
最近だとSIMカードを挿すだけで使用できる(起動時に自動でAPN設定をしてくれる)端末もあります。
ただ利用者によって一番影響が出そうなのは「端末の故障・動作トラブル時の対応」です。
まずは自分でなんとかする
とりあえずスマートフォンが動作しない状況になったときに、街のショップに持ち込めばなんとかなる安心感はキャリアのメリットです。
3大キャリアだとショップに持ち込みさえすれば必ず対面でサポートが受けられますし、代替機などをその場で用意してくれるサービスもあります。
スマートフォンが必須の仕事の方などは、かなり安心です。
格安SIMではサポートダイヤルなどもありますが、直接端末を渡して対面で説明を受けながらサポートしてもらうようなスムーズなやり取りはできません。
「とりあえず電源落として再起動してみるか」といった感じで、まず自分でなんとかしようとする流れになります。
ただ実際にスマートフォン本体が故障してショップに持ち込むというのは、そう頻繁にあることではありません。
またちょっとした動作トラブルなら、ネット検索で解決ができたり、周りのスマートフォンに慣れた人に聴けば済む話も多かったりします。
通信費は確実に下がる
キャリアから乗り換えた場合に月々の通信費は確実に下がりますが、混雑時間帯の通信速度が下がったり、こういった手間がすこしかかるのが格安SIMです。
このあたりの差と月額料金のバランスをどう考えるかによって、キャリアを利用するか格安SIMを利用するかの目安になってきます。
ただ料金差があるといっても家族割、光回線とのセット割などを利用している場合だと、かなり価格差が縮まってくるので悩むところです。
以前使っていた機種などSIMフリー端末があれば、試しに2台持ちで格安SIMを使ってみるということもそれほど高くない費用で可能なので、興味のある方は検討してみてください。
関連記事