キャッシュレス・ポイント還元事業の利用状況
2020年2月21日経済産業省より、昨年10月から実施されているキャッシュレス・ポイント還元事業の利用状況に関する資料が公表されました。
2月(2月21日)時点の登録加盟店数は約102万店で、1月(1月21日)時点の約98万店から約4万店の増加。
還元事業へ参加希望企業の登録手続きは一通り行き渡り、新規の加盟は落ち着いてきています。
また全体の加盟店数のうち中小・小規模事業者の割合は約92万店で、全体の約90%になっています。
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予想を上回るペースで利用
2019年10月1日の事業開始から3か月間で還元額の総額は約1,500億円。
当初の予想を上回るペースで利用されており、2019年度予算額2,798億円では不足する見込みになったため追加で約1,500億円の補正予算が組まれました。
これにより2020年6月末まで事業を継続するために必要なポイント還元の原資が確保されています。
メインの還元先はクレジットカード
全体の還元額のうち約85%が中小企業で、残りの約15%がコンビニやフランチャイズのチェーン店。
還元率5%と2%の差もあり、予算の大半は中小企業での決済分に割り当てられています。
また還元対象のキャッシュレス決済の金額の割合はクレジットカードが約63%、電子マネーが約30%、QRコード決済が約7%。
メインの還元対象としては、5%と還元率の大きい中小規模の店舗でのクレジットカード決済が多くなっている傾向が読み取れます。
利用頻度は多いQRコード決済
意外だったのはQRコード決済で、還元金額としては全体の7%に留まっています。
QRコード決済はクレジットカードに比べると少額決済が多く、コンビニ等だと還元額も2%と低いのも影響したようです。
レジ等でQRコード決済を利用する光景を頻繁に見かるようになりましたが、利用回数が多い割に今回の事業での還元額はそれほど大きくなっていません。
使い分けが進む
事業の開始前はユーザーがついていけないなど心配の声も多く聞かれましたが、予想を上回るペースでキャッシュレス決済の利用額が伸びています。
どの店舗でも還元が受けられるように複数の決済手段を用意して、店ごとにキャッシュレス決済を使い分けている方も増えました。
とはいっても現在はポイント還元が目的で利用されている面も多く、今後キャッシュレス決済が定着するかどうか、どのキャッシュレス決済が残るかは正直わかりません。
ただ、ひとつ持っておけば現金の手持ちがないときなどにも便利で、特に損するものでもないので、まだキャッシュレス決済を利用されていない方はぜひ検討してみてください。
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