一眼レフカメラ初心者がやりがちなピンボケの原因と対策

手水舎

高画質な分ピンボケも目立つ

新しくカメラを買って初心者が最初のうちよくやってしまう失敗がピンボケ。

一眼レフやミラーレスなどのカメラは高画質の写真が撮れる一方、その分ちょっとしたピントのボケも目立ってしまうという側面があります。

今回は自分の失敗も踏まえ、ピンボケ写真を減らすのに意識していることなどをまとめました。

シャッターを強く押すとピンボケの原因に

ピンボケに限ったことでなく手ぶれ写真の原因にもなるのですが、シャッターを押すときに力が入りすぎてカメラ本体が少し動いてしまい、撮影に失敗するケースが多くあります。

カメラの初心者本によく書いてある基本的なことですが、カメラの固定は結構重要です。

しっかり脇を締めてカメラを構えることや壁などにもたれたりして体勢を安定させるシャッターを優しく押し込むことは、ピンボケを減らすうえでもやはり大切になります。

カメラの固定が苦手な場合は、すこし荷物になりますが一脚を一本持っておくとカメラが格段に固定しやすくなります。

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カメラと被写体の距離を意識する

ピントを合わせるときの基本なんですが、カメラから同じ距離にあるものは同じようにピントが合います

これをすこし意識しておくことで、動く被写体を撮影する場合に失敗を減らすことができます。

今のカメラには動いている被写体に対して、自動的にピントを合わせつづけてくれる便利なピント追従機能がついています。

ですが被写体の動きが速すぎてピントが追いつかなかったり、意図しない他の被写体にピントが合ってしまうという失敗も起こります。

カメラと電車の距離がだんだん近くなる

神鉄

ピント追従機能が追いつかずにピンボケといった失敗の可能性を少しでも減らすなら、被写体との距離がなるべく一定である撮影方法がおすすめです。

例えば走っている電車を撮影する場合、被写体と一定の距離が保てる横位置から撮影します。

カメラに対して向かってくる角度(電車がカメラに近づいてくる角度)で撮影すると、カメラと電車の距離が常に変化し続けます。

となるとカメラのピント追従機能の速度に依存し、ピント合わせが追いつかない可能性があります。

電車の進行する向きに対して真横から撮影すれば、カメラと電車の距離はある程度一定になります。

その場合、ピント追従機能のスピードがそれほど速いカメラでなくても、被写体にピントが合う確率が高くなります。

電車とカメラの距離があまり変化しない

神戸電鉄

子供の運動会などを撮影する場合でも、ゴールに陣取って正面からカメラに向かってくる角度で撮影するのは難易度が上がります。

なのでピンボケの失敗を減らすなら、走っている姿を真横から撮影するとピントが合いやすくなります。

絞り優先モード(A・AVモード)を使ってF値を大きく

一眼レフやミラーレスカメラには必ず絞り優先モード(A・AVモード)という撮影モードがあります。

カメラの絞り値(F値)をユーザーが決めて撮影するモードですが、これをを使って絞り値(F値)を大きくしてやることで、ピンボケの確率を下げてやることができます。

初心者には最初とっつきにくいかもしれませんが、F値を大きくすればピントが合う範囲が広がるということだけ抑えておけば、絞り優先モード(A・AVモード)は使えます。

ピンボケの失敗例として、大人数の集合写真を撮ったときに、前列の人だけにピントが合って後列の人の顔がぼやけてしまうということがあります。

後列が少しぼやけてしまう(絞り値 F5)

絞り値の例

これはよく言われる被写界深度が浅すぎ(ピントが合う範囲が狭すぎ)た失敗なんですが、カメラのF値を大きくしてやることで、ピントを合う範囲を広げてやることができます。

F値を上げてピントが合う範囲を広げる(絞り値 F16)

絞り値の例

風景写真で画面全体にピントを合わすのにも使われるテクニックですが、当然人物写真などでも使えるテクニックです。

カメラ独自の機能も有効

あとカメラに依存するのですが、オートフォーカスのモードを特長にわけて使い分けることも大事です。

例えばピント追従モードですが、便利な反面、カメラや狙った被写体以外のものが動くと、意図せずピントが動く場合もあります。

静止物を撮影する場合なら、ピンポイントで合わせるシングルフォーカスモードのほうが確実です。

あとよくあるポートレイトモードやスポーツモードといったカメラ独自の撮影モードを利用してやることも有効です。

このあたりの機能は各メーカーごとに特長があったりして比較すると面白いです。

色々試して自分の使いやすい設定を見つけてください。自分で設定を試行錯誤することで、カメラの知識も自然に増えて一石二鳥です。

一眼レフやミラーレスカメラは高画質な分、ピンボケをしてしまうと余計に目立ってしまいます。

ただボケを作りやすい分、それを活かした様々な写真も撮れるので、上手く使いこなしてください。

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