au公式サイトより
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auもソフトバンクに追随
2019年9月12日、auより新しい端末購入プログラム「アップグレードプログラムDX (ディーエックス)」が発表されました。
10月から一部改正される電気通信事業法に対応したサービスで、端末をauに返却することで機種代金の残っている支払が最大50%免除になるプログラムです。
先日発表されたiPhone 11シリーズもプログラム対象機種になっています。ただしサービスの開始は10月1日からなので注意してください。
アップグレードプログラムDXはau回線契約がない方でも利用可能で、内容としては先日発表されたソフトバンクの「半額サポート+」に追随する形になりました。
今回はauのアップグレードプログラムDXの概要をまとめます。
※追記 2019年9月20日、総務省がSIMロック解除のルール見直しを行う方針を発表しました。今後、プログラムの条件などが変更される可能性があるので注意してください。
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au契約者以外も利用可
auのアップグレードプログラムDXは10月から一部改正される電気通信事業法に対応したサービスで、今後の機種変更を行う場合の選択肢のひとつになります。
サービスの概要としては、端末を48回分割払いで購入をし、次の機種変更時に端末を返却すると残っている支払を最大50%まで免除する仕組みです。
従来の機種変更プログラムとの一番の違いは、auの回線契約をしていなくても利用できる点です。
サービス利用料金と支払の免除条件
アップグレードプログラムDXを利用するためには、機種代金とは別途以下のサービス利用料金がかかります。
- 月額390円 × 24回(合計9,360円)
サービスを利用しなかった場合、支払ったサービス利用料金分のau WALLET ポイントが返還されます。
支払免除の条件
またアップグレードプログラムDXの割引が適用されるための条件は以下のとおりです。
- 購入時にプログラムに申し込んでいること
- プログラムで端末を購入してから1年経過
- auがアップグレードプログラムで指定する新機種への買い替え
- 買い替え時に、旧端末をauへ返却
端末を購入してから1年経過すると機種変更が可能です。
ただしサービス料金(9.360円)の支払が残っている場合は、前倒しで払う必要があります。24か月目までは機種代金の支払も必要です。
SIMロックがかかる
アップグレードプログラムDXはauの回線契約をしていなくても利用できますが、購入した端末には最低100日間、auのSIMロックがかかります。
au回線を利用した格安SIMなどは使えますが、docomo、Softbank回線はSIMロックを解除するまで使えません。
またauの回線契約がない場合、SIMロックの解除には店頭での手続きが必要になるので手数料が3,000円かかります。
ドコモとの違い
アップグレードプログラムDXの概要をまとめると、以下のようになります。
- 48回払いでの購入が条件
- 機種変更時に端末を返却すことで最大50%の支払免除
- auの回線契約がなくても利用可能
- 月額390円×24回(計9,360円)のプログラム利用料がかかる
- 購入から100日間はau回線のSIMロックがかかる
プログラムの条件や利用料、免除する残債金額など、内容はほぼソフトバンクの「半額サポート+」に追随する形です。
またドコモの「スマホおかえしプログラム」と比較すると、回線契約が不要、1年で機種変更ができる、免除額が大きくなっている点はメリットです。
ただし一方でプログラムの利用料(計9,360円)がかかり、免除を受けるには機種変更が必要な点は、ドコモのほうがユーザーに有利になっています。
※「スマホおかえしプログラム」はドコモ回線契約者対象、36回払い、2年の支払条件(33%の支払免除)、プログラム利用料なし、機種変更不要。
縛り契約との指摘も
アップグレードプログラムDXは、だいたい2年のサイクルで機種変更をするユーザーに有利なプログラムになっています。
端末の返却が必要になりましたが、最新機種をガンガン使っていきたいユーザーにはお得なプログラムです。
ただ先日総務省が開いた有識者会議では、ソフトバンクの「半額サポート+」で機種変更が必要な点やSIMロックが実質縛り契約につながり改正法の主旨に反するとの意見が出ました。
ほぼ「半額サポート+」と同じ内容の「アップグレードプログラムDX」も同様の指摘を受ける可能性があり、一部条件が変更される可能性があることは抑えておいてください。
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