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シャープの「AQUOS sense5G」と「AQUOS sense4」のスペック比較
シャープはAndroidスマートフォン「AQUOS sense5G」のSIMフリーモデルを、2021年3月12日より発売することを発表しました。
人気のAQUOS senseシリーズ初の5G対応モデルで、5Gの主要周波数sub6(n77、n78、n79)に対応しています。
昨年末に発売された「AQUOS sense4」とほぼ同等の性能があり、手に取りやすい価格で5Gを利用できるコストパフォーマンスの高い端末です。
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AQUOS sense5Gの主なスペック
AQUOS sense5Gと昨年末に発売されたAQUOS sense4のスペックは以下のとおりです。
主なスペック
AQUOS sense5G |
AQUOS sense4 | |
初期OS | Android 11 | Android 10 |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720G |
メモリ(RAM) | 4GB | |
保存容量(ROM) | 64GB | |
ディスプレイ | 5.8インチ(液晶) | |
解像度 | FHD+(2280×1080) | |
バッテリー容量 | 4,570mAh | |
本体サイズ | 約148×71× 8.9mm | |
重さ | 約178g | 約177g |
5G | sub6対応(n77/n78/n79) | 非対応 |
カメラ | 背面:1200万画素(f/2.0)標準
1200万画素(f/2.4)広角 800万画素(f/2.4)望遠 前面:800万画素(f/2.0) |
|
その他 | FeliCa(おサイフケータイ)対応
3.5mmイヤホンジャック搭載 指紋認証あり |
AQUOS sense5GのCPUが5G対応のSnapdragon 690 5Gに対し、AQUOS sense4に搭載されているCPUはSnapdragon 720Gになります。
型番や周波数的に720Gのほうが上位のCPUになりますが、690 5Gのほうが後発でチップセットなどの違いもあり、ベンチマークなどではほぼ同等のスコアが出ています。
その他ディスプレイやカメラなどハードウェア的に共通するものも多く、基本的な性能はほぼ同じです。
違いはAQUOS sense5Gが5G対応している点になります。
※Snapdragon 690 5G 2.0GHz+1.7GHz(オクタコア)、Snapdragon 720G 2.3GHz+1.8GHz(オクタコア)、プロセスサイズはどちらも8nm
5G通信のsub6とミリ波
日本国内で利用できる5G通信サービスは主に3つの周波数帯が利用され、電波の届きやすさ(範囲の広さ)と通信速度などに違いがあります。
5Gの周波数帯による特徴
利用する周波数帯 | 通信速度 | エリア |
ミリ波 | sub6より高速 | sub6より範囲が狭い |
sub6 | 4Gに比べ高速 | 4Gより範囲が狭い |
4G周波数帯(5G転用) | 4G周波数並 | 範囲が広い |
ミリ波は通信速度は速いですが電波の届きにくさ(エリアの狭さ)などもあり、現状利用できる場所は特定の施設内などに限られています。
そのため現在販売されている5G対応端末でミリ波に対応しているのは、ハイエンドモデルでも一部機種だけです。
※iPhone12、Google Pixel 5などもsub6のみ対応(日本国内モデル)。
AQUOS sense5Gもsub6(バンド n77・n78・n79)のみの対応になっています。
コストパフォーマンスの高い5G端末
AQUOS sense5Gは価格も手頃でそこそこの性能もあり、AQUOS senseシリーズのコンセプトである「必要十分」が意識された端末です。
テザリング(他の機器をネットに繋ぐ)を自動でON・OFFできる「テザリングオート」機能なども、5Gのメリットである大容量通信を活用しやすくなります。
ただ問題はエリアの拡がりで、自分が利用する場所(通信会社)がいつごろ5G(sub6)に対応するかどうかがネックになります。
当面4Gでの利用がメインであれば、同等の性能があるAQUOS sense4のほうが価格も安く、エリアが対応してから改めて5G対応端末を検討するといった運用も考えられます。
現在は4Gから5Gへ移行のタイミングで端末選びも難しくなっていますが、自分が利用するエリアの対応状況や使い方も含めて検討してみてください。
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