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SIMフリースマホの周波数帯(バンド)とキャリア回線の関係
電気通信事業法の改正で回線契約と端末のセット販売による大幅な値引きが禁止され、通信費は安くなった変わりに機種変更時のユーザー負担額が上がりました。
その影響もあってメーカー公式サイトや家電量販店などを利用して、SIMフリースマホを購入して利用される方も増えています。
この記事ではSIMフリースマホを購入する際にチェックが必要な周波数帯(バンド)とキャリア回線の関係について基本的な知識をまとめます。
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SIMフリーと周波数帯は別
SIMフリーというのは、特定の会社の通信回線しか使えないようロック(SIMロック)が掛けられていないことを意味します。
具体的に言うと、ドコモ回線(SIMカード)でもau回線でもソフトバンク回線でも使えるというという意味です。
ただし回線を利用するためには、もうひとつ回線の周波数帯(バンド)が問題になります。
特に海外モデルは注意
電波には周波数帯(バンド)があるのですが、ドコモ、au、ソフトバンクが提供している回線の周波数帯は同じではありません。
そのため各社の回線を利用するには、SIMロックがかかっていないことに加えて端末がその周波数帯に対応している必要があります。
iPhoneのようにどのキャリアの周波数帯でも利用できるオールマイティの端末もありますが、全ての端末がそうではありません。
そのためSIMフリースマホでも特定の回線を利用できないといったことも。
特に海外モデルのSIMフリースマホには周波数帯が対応していないものもあるので注意してください。
※格安SIMの場合も3大キャリアの回線を間借りして利用する仕組みなので、各キャリアの周波数帯に依存します。
全ての周波数帯に対応する必要はない
ただし各キャリアでは複数の周波数帯(バンド)を提供しており、全ての周波数帯に対応している必要はありません。
基本的には一つでも対応していれば、回線を利用できます。
ただ各周波数帯ごとに提供エリアや通信速度などに特長があるので、対応している周波数帯が多いほど利便性が高くなります。
3大キャリアの周波数帯
3大キャリアが提供している周波数帯は、総務省のサイトで公表されています。以下は現在メインで提供されている4G(LTE)の周波数帯です。
総務省公式サイトより
- ドコモ バンド1、バンド3、バンド19、バンド21、バンド28、バンド42
- au バンド1、バンド11、バンド18/26、バンド28、バンド42
- ソフトバンク バンド1、バンド3、バンド8、バンド11、バンド28、バンド42
この周波数帯と端末のスペック表にある対応バンド(通信機能)を確認することで、端末がその回線を利用できるかどうかがわかります。
通信会社で動作確認
またサブブランド(UQやワイモバイル)や格安SIM会社ではSIMフリースマホの動作確認を行っており、各社公式サイトなどで結果を公表しています。
あくまで各社のSIMを挿した場合の動作確認なのですが、3大キャリアの回線を利用していることには変わりありません。
ドコモ系格安SIM、au系格安SIM、ソフトバンク系格安SIMで動作している端末なら、基本的にドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線で動作します。
ただし完全な動作保証ではないので、自分が実際に利用する通信会社の公式サイトで確認する必要があります。
利用するSIM会社で確認
自分で端末の周波数帯を確認するとか聞くとハードルが高いですが、実際はSIMカードを挿して使うことがほとんどなので、各社で公表されている動作確認を見れば済む話です。
SIMフリーiPhoneなら基本的にどのキャリアでも利用できますし、家電量販店など実店舗で購入するなら店頭で店員さんに確認することもできます。
また格安SIM会社でもSIMフリースマホを販売していますし、3大キャリアで購入した端末も一定の条件を満たしていればSIMロック解除可能です。
SIMフリースマホと聞くとややこしそうに感じるかもしれませんが、普段使う分にはキャリア端末と変わらないので、興味のある方はチェックしてみてください。
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