宝くじの法律と期待値、必勝法詐欺に注意

宝くじ公式サイトより

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増える宝くじの必勝法詐欺

近年、宝くじはインターネットでの購入なども可能になり、以前より簡単に利用ができるようになりました。

くじの種類も増え、従来のものに加えスクラッチや数字選択式など多彩になっています。

ただ宝くじが身近になった一方で、近年、宝くじの必勝法を語る詐欺も出てきています。

宝くじの種類によっては当せん金を繰り越すルールもあり、当せん金が増える仕組みがありますが、その加算分を含めても宝くじに必勝法はありません

確率的にいえば確実の儲かるといった方法はなく、払い戻し金が購入金額を下回る可能性が高いことには変わりません。

今回は宝くじの期待値や必勝法と語られるものについてまとめてみます。

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当せん金は売上の半分

日本の宝くじは「当せん金付証票法」という法律に従って発売されています。

海外の宝くじを日本で購入することは刑法で禁止されているので、日本国内で販売されている宝くじはすべてこの法律に基づいています。

この法律のなかで当せん金で支払う総額は、その発売総額の50パーセントを超えてはいけないと定められいます。

実際に宝くじ公式サイトで発表されている数値も、当選者に支払われた当せん金は、売上金額の46.9%(平成29年度実績)となっています。

宝くじ公式サイトより

必勝法の定義

確率的にシンプルに考えると、この46.9%という数字が宝くじにおける期待値にあたります。

たとえば宝くじを1000円分購入した場合、平均で469円戻ってくるという計算です。

この期待値が確実に100%を超える方法があれば、払い戻し金が購入金額を常に超えることになり、宝くじの必勝法になります。

期待値を上げる方法

宝くじで唯一期待値が上がるのが、キャリーオーバーが発生した場合です。

キャリーオーバーは当せん者がいない場合、次回にその金額を繰り越す制度で、宝くじではロト7とロト6で採用されています。

たしかにキャリーオーバー発生時には通常の場合より当せん金の上積みがあるので、期待値は上がり普段よりお得にはなります。

ただ、当せん金の上限や元々50パーセント以下の低い期待値もあり、トータルでも期待値が100%を超えることはありません

当せん確率アップは意味がない

宝くじなどの必勝法詐欺でよくあるのが、当せん確率が上がるといったものです。

当せん確率が上がると聞くと錯覚してしまいやすいのですが、同時に損をする確率も上がっていないのか考える必要があります。

わかりやすい例だと、単純に宝くじを2枚買えば、1枚買ったときよりも当せん確率は2倍になります。

ただ2枚購入することで購入金額も2倍になり、外れたときに損をする金額も2倍になっています。

極端な話をすればジャンボ宝くじなどで一等4億円当せんするために、8億円使うという話です。

当せん確率はほぼ100%にまで上がっていますが、ほぼ確実に約4億円のマイナスになる計算で、払い戻し金の期待値は1枚購入する場合と同じです。

誰にも公平な当せん確率

宝くじは必勝法が存在しない分、誰にとっても非常に公平な当せんの可能性が担保されています。

ほかの公営ギャンブルなどとは違い経験や知識などの要素が当せんに全く影響しませんし、当たった場合の当せん金の大きさも魅力です。

数字選択式の宝くじであっても、確率的に特定の数字を選択することで得をするといったことはありません。

世の中に運(うん)やツキ、オカルト的要素が全く存在しないとは誰にも断言できませんし、少額で宝くじの高額当せんをしているひとも存在します。

ただし宝くじの必勝法情報にお金を払うくらいなら、そのお金で宝くじを買ってください。当然当せんの確率は上がるし、外れたとしても確実に公共事業に使われます。

宝くじは地方の財政を支援する意味でも宝くじは大事な役割を担っています。くれぐれも必勝法詐欺には気をつけてください。

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