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iPhoneのBluetooth
AirPodsの大ヒットもあり、Bluetooth通信でスマートフォンと他の機器(デバイス)を接続して利用することが一般的になってきました。
BluetoothはWi-Fiでの接続と比べると転送速度では劣りますが消費電力が抑えられる特長があり、音楽用イヤホンなどでは充電などが少なくて済むのが利点です。
ただBluetoothには複数のバージョンがあり、はじめてBluetooth機器を購入する方には分かりにくい面があります。
この記事ではiPhoneに接続して使うBluetooth機器を購入する際に、抑えておくといいポイント(Bluetoothのバージョンによる違いなど)をまとめます。
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iPhoneのBluetoothバージョン
現在iOS13でサポートされているiPhoneの、Bluetoothバージョンは以下のとおりです。
機種 | Bluetooth | 機種 | Bluetooth |
iPhone 11 Pro Max、iPhone 11 Pro、iPhone 11、iPhone XS max、iPhone XS、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8 Plus、iPhone 8 | Bluetooth 5.0 | iPhone 7 Plus、iPhone 7、iPhone SE、iPhone 6s Plus、iPhone 6s | Bluetooth 4.2 |
iPhone 8でBluetoothのバージョンが5.0に上がっており、それ以前の機種はバージョン4.2になっています。
Bluetoothの互換性
Bluetoothのバージョン4.0以降の製品は互換性があり、4.0以降の製品ならバージョンが異なっていても通信が可能です。
ただしバージョンが異なる場合は、古い方のバージョンの規格で通信が行われます。
例えばバージョン4.2とバージョン5.0の製品でBluetooth通信をした場合、4.2の規格で通信が行われるので5.0の通信速度は出ません。
5.0の通信速度を利用するためには、両方の機器(iPhoneと接続先のBluetooth機器)が共に5.0に対応している必要があります。
4.2と5.0の違いは通信速度と通信範囲
Bluetoothのバージョン4.2と5.0の違いは通信速度と通信範囲の最大値です。
バージョン5.0で通信速度の最大値が2倍、通信範囲の最大値が4倍になっています。
とはいってもバージョン4.0でも1Mbpsの通信速度があり、音楽用イヤホンなどの用途なら充分な速度が出ます。
バージョンはあまり気にせず、自分の音の好みや機能性を優先するのがお勧めです。
※iPhoneの場合、AAC対応(コーデック)イヤホンだと転送時の劣化が抑えられ音質の向上が期待できます。
Bluetoothテザリングなら5.0
ただiPhoneをモデム替わりにしてBluetoothテザリングする場合(iPhone経由でPCからインターネットを閲覧するなど)には、5.0の通信速度が活きてきます。
通信範囲に関してはバージョン5.0だと4倍の400mまで可能になりますが、その代わり400mで接続した場合は転送速度も落ます。
実際iPhoneでBluetooth機器を接続して使うケースを考えると、通信範囲は関してはあまり気にしなくて構いません。
4.0以前の機器との接続
Bluetoothはバージョン4.0で大きく規格が変更されており、大幅に省電力化されています。
その代わりバージョン3.0以前との機器と接続する場合は対応が必要で、同じバージョン4.0の機器であっても3.0以前の機器と接続できるものと、できないものがあります。
※現在発売されているBluetooth機器は、バージョン4.0以降のものがほとんどです。
大幅に省電力化された4.0以降
ポイントをまとめると以下のような感じです。
- バージョン4.0以降なら互換性あり
- 音楽用イヤホン用なら4.0の速度でも問題なし
- iPhoneならAAC対応イヤホンのほうが音質がいい
- Bluetoothテザリング(iPhone経由のネット接続)用なら5.0の方が速い
- 通信範囲はあまり気にしなくていい
Bluetoothは初回の接続(ペアリング)さえしてしまえば自動接続も可能で、消費電力も少なく使い勝手のいい機器です。
AirPodsは少し値が張りますが比較的安価なBluetoothイヤホンなどもあるので、興味がある方はチェックしてみてください。
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