回線契約したほうが安い
現在SIMフリースマホを購入する場合、格安SIMの回線契約とのセット購入が割安になっています。
回線契約で必要な通信費などを込みで計算した場合でも、機種によっては単体でSIMフリースマホを購入するよりも1万円以上安くなるケースもみられます。
格安SIMの回線契約したほうが安くなる理由は、単純に格安SIM会社が新規契約者を獲得するためで、長期利用してもらうことで利益を出すという考え方です。
今回は格安SIMの回線契約と同時にSIMフリースマホを購入する際、知っておくといいポイントをまとめます。
関連記事
分離プラン導入の背景
現在、スマートフォンなど端末代金と月額通信費を完全に分離することを義務化する法案が審議されています。
今年中にこの法案は成立される見通しで、この法案が実施されるとこれまで行われてきた端末代金実質0円といった類の販売方法が規制されます。
そのため3大キャリアは、現在その対応の準備に取り掛かっており、ドコモは先駆けて月額で2割から4割安い分離プランを2019年4月以降に導入することを予定しています。
分離プランが実施されることで、格安SIM会社としては、今まで売りとしてきた低い運用コストの利点が埋もれてしまう懸念があり、契約者の獲得競争が激化している背景があります。
回線契約した場合トータルのコスト
端末の購入と同時に格安SIMの回線契約した場合、一般的に以下のコストがかかります。
- 端末代金
- 初期事務手数料(3000円前後)
- 月額通信費 ※月額料金 × 最低利用期間(会社ごとに異なる)
- ※最低利用期間中に解約する場合は違約金がプラス
通常格安SIMの広告などで表示されている価格は、このなかの端末代金だけがほとんどです。
なので、単体購入時と価格を比較する場合は、その他の事務手数料や月額通信費、中途解約の違約金を考慮する必要があります。
ただこれらすべての費用を合算しても、単体でSIMフリースマホを購入した場合より安くなる格安SIMのプランが多数存在します。
最低利用期間が鍵
格安SIMはその性質上、場所や時間帯、利用者数などによっては通信品質が落ち利用環境によっては通信速度が落ちてしまう可能性(リスク)があります。
あくまで可能性なので全てのユーザーに当てはまるわけではありませんが、格安SIMを利用する場合、中途解約しなければならないリスクは頭に入れておくべきです。
そのため格安SIM会社が設定する最低利用期間は契約する上で大きなポイントになります。
格安SIMと同時契約して購入する方法は、端末を単体購入した場合とあまり変わらない値段だったとしても、通信費の分だけお得な購入方法です。
ただメインで使用する時間に混雑が酷く、満足のいく通信速度が出ない場合などは、割引の意味がなくなります。
解約するにしてもネックとなってくるのが中途解約の違約金で、事務手数料や次の回線の契約費用などを考慮すると、かえって割高になってしまうケースがあります。
同時契約で端末代金が安く設定されていても、最低利用期間が長い場合、このリスクは頭に入れておいて下さい。
使ってみないとわからない通信速度
格安SIMで通信速度が落ちてしまうリスクは、ユーザー利用環境によるところが大きいので、ネットなどの口コミだけでは自分に当てはまるのか判断しにくい情報です。
確実なのは自分の周りにその格安SIM会社を利用されている方がいる場合で、その方に使い勝手を聴くのが一番正確な情報です。
格安SIMの通信速度リスクは、3大キャリアの回線に比べてどうしても避けられない点でもあります。
ただそのリスクをしっかり理解していれば、格安SIMとの同時購入は非常にお得になっています。
たとえ契約した格安SIM会社の回線品質が満足いかなくても、SIMカードの差し替えだけで回線契約の乗り換えは簡単にできます。
これから4月にかけて各社キャンペーンも増えてくる時期なので、新規端末の購入を考えてる方は上手く利用してください。
関連記事