一眼レフカメラ初心者向け、マニュアルモードの始め方

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マニュアルモードは面倒だが楽しい

私は一眼レフカメラを使い始めてまだ1年にも満たない初心者ですが、マニュアルモードを中心に使って写真を撮影しています。

別にマニュアルモードを使うと、いつもより写真が綺麗に撮れたりするわけではありません。

ですが、シャッタースピードや絞りを利用して写真を変化させることができるのが楽しくて、マニュアルモードでの撮影が自然と増えました。

マニュアルモードは難しいと思われがちですが、カメラの基本(露出)さえ押さえておけば、全然難しくありません。

むしろカメラが自動で設定を変更しない分、上手く利用すれば失敗写真が減ります。

自分で設定を自由に変え写真を操る楽しさは、スマホのカメラなどでは味わえない醍醐味でもあります。

私と同じように初心者で、マニュアルモードを使ってみようかな、始めてみようかなという方に向けて少しまとめてみたいと思います。

写真の明るさ(露出)を調整するために

マニュアルモードを使う場合、気を付けないといけないのは明るさ(露出)

他のモードは明るさを自動で調整してくれますが、マニュアルモードは自分で調整してやる必要があります。

自動調整は便利な反面、撮影状況によってシャッタースピードが遅くなりすぎてぶれてしまったり、明るさが変化してしまったりといったリスクがあります。

その点マニュアルモードでは、勝手に設定値が変更されないのでそういった失敗はなくなります。

そこで最低限カメラの明るさ(露出)に関する基本的な知識を知っておく必要があるのですが、といっても難しい話ではなく基本は以下の2点だけ。

写真が暗すぎるなら、光を増やしてやる

写真が明るすぎるなら、光を減らしてやる

これだけです。で具体的にカメラの操作に置き換えると、

光を増やす方法

シャッタースピードを遅くする、絞りを開く(F値を小さくする)、ISO感度を上げる

光を減らす方法

シャッタースピードを速くする、絞りを閉じる(F値を大きくする)、ISO感度を下げる

これだけ知っておけば、もうマニュアルモードは使えます。シャッタースピードやF値による細かい写真の変化は、実際に撮っていけばすぐに理解できます。

あとはAモードやSモードと考え方は同じです。

マニュアルモードでの撮影方法

マニュアルモードを初めて使うときに困るのが、シャッタースピードや絞りの設定値をいくつに設定するべきか。

撮りたい写真によって値が変わるので明確な答えがないのですが、まずはシャッタースピードか絞りのどちらか一つ使いたい値を決めてやるとすぐに他も決まります。

たとえば普段Aモードを使っているなら、まずは絞り値(F値)を先に決めてしまいます。それに合わせて他の値を変化させていきます。

明るさ(露出)を調整するのには、カメラに表示されるインジケーターを利用します。

インジケーターの値が中央に来るように(プラスマイナス0)シャッタースピードを設定して一枚試し撮りをしてやります。

露出の調整手順

F値5.6に設定し、インジケーターを真ん中に合わせるためシャッタースピードを1/15秒に設定して撮影。

SS 1/15秒 f5.6  iso 100

とりあえず一枚試し撮りをして写真の明るさを確認し、問題があればさらにそこから調整していきます。※カメラの内蔵露出計(インジケーター)は被写体の色によって値が変わる場合があるので試し撮りが必要です。

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撮った写真を確認してみてもう少し暗くしたいならシャッタースピードを速くして(光を減らす)

SS 1/30秒 f5.6  iso 100

逆に明るくしたい場合はシャッタースピードを遅くして(光を増やす)やります。

SS 1/8秒 f5.6 iso 100

シャッタースピードなどで対応できないときにISO感度

上の例ではシャッタースピードで調整していますがISO感度を調整することでも対応できます。

ただISO感度は上げ過ぎると画質に影響が出てしまうので、個人的には優先順位としてまずシャッタースピードとF値で調整するようにしています。

とは言っても最近の機種はISO感度を上げても綺麗に撮影できるものが多く、画質にこだわりすぎてシャッタースピードが遅くなりすぎてしまい、手ぶれで失敗してしまっては本末転倒です。

上の例は三脚で固定して撮影しているので、シャッタースピードだけで調整していますが、室内などの暗い場所で手持ちで撮るときは、素直にISO感度を上げることをお勧めします。

SS 1/100秒 f2.8 iso 1600

構図を変えても同じ明るさで撮影できる

マニュアルモードは他のモードよりちょっとだけ面倒ですが、一度設定さえ決めてしまえばカメラが勝手に設定を変えない分、明るさで失敗する写真が減ります。

室内などで明るさが一定の場所では、構図を変えても写真の明るさが変わることがないので使いやすいですよ。ぜひ試してみてください。

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