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5分・10分かけ放題オプションと超過後の音声通話料金の比較
LINE(ライン)やSkype(スカイブ)といったSNSを利用した無料通話が浸透しましたが、使い勝手の良さや音質の面で通常の音声通話の需要もまだまだ高いものがあります。
各通信会社では時間制限(5分・10分)付きのかけ放題オプションなどが用意されており、最近は比較的料金も安価です。
大手キャリアのオンライン専用プランや格安SIM(MVNO)だと、基本料金込みで月額1,000円以下で利用できるプランも提供されていたりします。
※下記の利用料金・サービス内容などは2024年11月18日時点のものです。
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2種類の音声通話かけ放題
現在、携帯電話の通信事業者が提供している音声通話かけ放題サービス(※音声通話回線を利用したもの)は、大きく以下の2種類に分けられます。
- 通常の音声通話かけ放題(3大キャリア・サブブランドなど)
- プレフィックス番号を利用した音声通話かけ放題(格安SIMなど)
プレフィックス番号のかけ放題というのは、特定の番号(プレフィックス番号)を電話番号の前に付けて発信することで割安な通話回線を利用し料金を安く抑える仕組みです。
格安SIM(MVNO)で以前よく見かけていた「専用アプリから発信」の条件が付くかけ放題というのは、アプリなどでプレフィックス番号を付けて発信しています。
音声通話の専用回線を利用しているのでSNSの無料通話より通話品質は高いのですが、VOLTE通話には非対応なので若干音質が低めです。
また発信する際に電話番号の前に「プレフィックス番号」を付けるというひと手間がユーザーに求められます。
プレフィックス番号の自動付与
ただ現在はプレフィックス番号を自動で付与するサービスを提供する格安SIM(MVNO)が増えました。
スマホ標準の電話機能で発信すれば自動的にプレフィックス番号を付けて発信される仕組みになっているところが多く、使い勝手は大手キャリア・サブブランドのかけ放題と変わりません。
VOLTE通話こそ非対応ですが通話料金が大手キャリアの約半額(11円/30秒)とかなり安くなるのが大きな利点です。
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楽天モバイルのかけ放題
楽天モバイルは「Rakuten Link」という専用アプリを利用した音声通話のかけ放題サービスを標準機能として提供しており、契約者は無料で利用可能です。
ただしRakuten LinkはRCSという規格のデータ通信回線を利用した音声通話で回線ノイズなどの影響を受けやすい傾向があります。
SNSの無料通話と違って相手が同じアプリをインストールしておく必要がない(通常の電話番号宛てに発信できる)ので通常の音声通話のように使えるのですが、音声通話の専用回線を利用した通話よりも通話品質が落ちるので注意してください。
またiOS版のRakuten Linkの動作(仕様)が変更され、iPhoneでは着信履歴がRakuten LinkではなくiOSの電話標準アプリで表示されるように変更されました。
そのまま着信履歴(iOSの電話標準アプリ)から発信すると通常の音声通話料金が発生するので、Rakuten Linkの無料通話を利用して発信する場合は以前より操作がひと手間増えています。
※楽天モバイルでは通常の音声通話(Rakuten Linkを使用しない通話)の15分かけ放題オプション(月額1,100円)も提供されています。
月額料金の比較
時間制限(5分・10分)かけ放題のオプション料金(月額)、時間超過後の音声通話通話料金を通信事業者ごとに比較してみます。
※下記料金(税込)は2024年11月18日時点のものです。
通常の音声通話かけ放題オプション
通常の音声通話のかけ放題オプション(時間制限あり)は3大キャリア/日本通信/HISモバイルだと5分・UQ/ワイモバイルは10分・楽天モバイルが15分の通話時間で提供されています。
日本通信/HISモバイルは格安SIM(MVNO)ですが、プレフィックス番号を利用しない音声通話かけ放題(VOLTE通話対応)を提供しているのが特徴です。
大手キャリア(MVO)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
ドコモ | 契約プランの基本料金 | 5分 | 880円 | 22円/30秒 |
au | ||||
ソフトバンク | ||||
楽天モバイル※ | 1,078円から3,278円 | 15分 | 1,100円 |
※スマートフォンの基本プランの契約が必要。
※楽天モバイルは通常の音声通話(Rakuten Linkを使用しない通話)の15分かけ放題。
オンライン専用プラン(大容量プラン)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
ahamo | 2,970円 | 5分 | ※基本料金に含む | 22円/30秒 |
povo(20GBチケット) | (2,728円) | 550円 | ||
LINEMO(ベストプランV) | 2,970円から | ※基本料金に含む |
オンライン専用プラン(小容量プラン)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
povo2.0(0GB) | 0円 | 5分 | 550円 | 22円/30秒 |
LINEMO(3GBから) | 990円から |
※参考 povo2.0のデータトッピング 3GB(30日間)990円。
サブブランド
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
UQモバイル(4GB) | 2,365円 | 10分 | 880円 | 22円/30秒 |
ワイモバイル(4GB) | ||||
UQモバイル(30GB) | 3,278円 | 10分※基本料金に含む |
※UQモバイル・ワイモバイルは4GBプランの基本料金。
格安SIM(MVNO)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 通話料金 | |
日本通信(1GB) | 290円 | 5分 | 390円 | 11円/30秒 |
HISモバイル(1GB) | 550円 | 6分 | 500円 | 9円/30秒 |
※日本通信(10GB) | 1,390円 | 5分※基本料金に含む | 11円/30秒 |
プレフィックス番号を利用したかけ放題
格安SIM(MVNO)の多くはプレフィックス番号(割安な通話回線)を利用した音声通話サービスを提供しており、大手キャリアよりも通話料金が安く設定されています。
高音質のVOLTE通話こそ非対応ですが、かけ放題時間に選択肢があったり超過後の通話料金が割安になるのも利点です。
格安SIM(MVNO)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 超過後の通話料金 | |
IIJmio | 850円(2GB) | 5分 | 500円 | 11円/30秒 |
10分 | 700円 | |||
イオンモバイル | 858円(1GB) | 5分 | 550円 | |
10分 | 935円 | |||
mineo | 1,298円(1GB) | 10分 | 550円 | |
※通話特化 | ※250円(0GB) | |||
NUROモバイル | 792円(3GB) | 5分 | 490円 | |
10分 | 880円 | |||
セットプラン※1GB+かけ放題 | 5分かけ放題込 930円 | |||
10分かけ放題込 1,320円 | ||||
LIBMO | 980円(3GB) | 5分 | 550円 | |
10分 | 770円 | |||
セットプラン※0.5GB+かけ放題 | 5分かけ放題込 1,100円 | |||
10分かけ放題込 1,320円 |
※スマホ標準機能の音声通話発信でプレフィックス番号が自動付与。
※mineoは通話特化プラン(マイそくスーパーライト)あり※最大32kbps・24時間データ使い放題(198円/回)
格安SIM(MVNO)(専用アプリから発信)
基本料金 | 時間 | オプション料金 | 超過後の通話料金 | |
BIGLOBE | 1,078円 | 3分 | 660円 | 9.9円/30秒 |
10分 | 913円 |
※専用アプリを使用しない場合の音声通話料金22円/30秒。
使い勝手のいい音声通話
以前だと格安SIM(MVNO)のかけ放題は使い勝手の面(要アプリ発信)で、スマホ操作にあまり詳しくない方などには少し薦めにくい面がありました。
ただ現在はプレフィックス番号の自動付与サービスを提供するところが多く、通常の音声通話操作でかけ放題が自動適用されるようになり使いやすくなっています。
音声通話の利用がメインの方であれば格安SIM(MVNO)の基本料金・通常の通話料金の安さが特に活きるので、携帯料金を見直す際などはチェックしてみてください。
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