通信費と速度のバランス
改正された電気通信事業法の影響で端末と通信契約のセット販売が制限されたこともあり、UQモバイル、ワイモバイルといったサブブランドが注目され認知度も上がりました。
サブブランドだと3大キャリアよりも月額料金が低く抑えられることもあり、2年契約更新のタイミングでキャリアから契約を変更される方も増えています。
ただ当然ですがサブブランドは値段が安い分、3大キャリアよりもサービス面でいくつか制限があることを知っておくことが大切です。
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キャリアより月額2000円ほど安い
まず基本的な最小プラン(高速通信容量3GB)を単純に比較すると、3大キャリアとサブブランドで月額2,000円ほど違ってきます。
UQモバイル、ワイモバイルともに最小の基本プラン(高速通信容量3GB)だと月額料金は1,980円。
3大キャリアで同じくらいのプラン(段階式3GBまで)だと約4,000円前後の料金設定になっています。
ただしこれは割引などを全く含めていない金額なので、契約人数、光回線契約、動画配信サービスの利用料割引などを利用しているユーザーの場合は、その差はもう少し縮まります。
格安SIMよりは高い
ただこの月額料金は他の格安SIM(OCN、IIJ、マイネオなど)に比べると若干高めの料金設定になっており、安さを優先するならそれらの格安SIMのほうが有利です。
その代わりサブブランドは若干料金が高い分、格安SIMの宿命でもある混雑時間帯の通信速度の低下が抑えられている特長があります。
UQモバイルやワイモバイルでは通勤通学や昼休みの時間帯でもある程度の通信速度が出ており、その時間帯をメインに利用するユーザーなら、サブブランドのほうがお勧めです。
サポート体制の差
3大キャリアとサブブランドの最大の差は、トラブルなどがあったときに街のショップなどがある安心感(サポート体制の厚さ)です。
サブブランド(格安SIMも含め)は3大キャリアに比べると実店舗の数が圧倒的に少ないので、初期設定や料金変更なども自分で作業することが基本になります。
ただ作業といって内容はそれほど難しいものはなく、深い専門知識が必要なものでもありません。
各公式サイトでも手順は詳細に解説されており、インターネットで検索すればいくらでも調べられる程度のものです。
しかしそうは言っても、スマホ初心者や高齢者などにとっては少しハードルが高い作業なのは正直なところです。
割引などを使えるなら3大キャリア
また3大キャリアでは、家族割や光回線セット割引などが活用できたり、機種変更の割引や独自のポイントサービスなどで優遇されている特典があります。
それらを活用できるユーザーならばトータルでサブブランドと変わらない料金になるケースもあり、それならサポート体制も厚く通信品質も高い3大キャリアのほうがお勧めです。
ただしそういった割引を利用するとセット契約のようになってしまい、プラン変更や解約などをしづらいデメリットがある点は注意する必要があります。
近くに慣れた人がいれば
最近「スマホをそんなに使わないのでサブブランドを考えているんだけど」という相談をされたりします。
その時に確認するのが、近くに持ち込みのできるショップが無くても大丈夫かどうかといった点です。
本体の故障などはどうしようもないですが、ちょっとしたスマホのトラブルなら自分で検索して対応するくらいのスキルがサブブランド、格安SIMには必要になってきます。
ただ身近にスマホの操作に慣れた方が一人いて対応してくれるのであれば済む話でもあり、ドラブル時以外の普段使う分には3大キャリアとそれほど変わりありません。
3大キャリアからサブブランドに変えると、月額料金は確実に安くなります。ただその分サポートは期待できないことを抑えて、トータルで判断してください。
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