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大手キャリアの段階式プランにIIJmioのeSIMを併用した場合の料金比較
格安SIM(MVNO)サービスのIIJmioは新料金プラン「ギガプラン」でeSIM(イーシム)プランも開始しました。
音声通話なしのデータ通信専用サービスですが、2GBプランで月額440円とかなり割安な料金設定になっています。
スマートフォンがeSIMに対応している必要がありますが、キャリアの段階式プランに副回線として併用すれば割安でデータ通信量を追加することができます。
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併用した場合との料金比較
3大キャリアが提供している段階式プランの基本料金は以下のとおりです。
キャリアの段階式プランの基本料金(税込)
ドコモ | au | ソフトバンク | ||
プラン名 | ギガライト | ピタットプラン | ミニフィットプラン+ | |
月額料金 | 1GBまで | 3,278円 | 3,278円 | 3,278円 |
2GBまで | ‐ | ‐ | 4,378円 | |
3GBまで | 4,378円 | ‐ | 5,478円 | |
4GBまで | ‐ | 4,928円 | ‐ | |
5GBまで | 5,478円 | ‐ | ‐ | |
7GBまで | 6,578円 | 6,578円 | ‐ |
※ドコモ、auは2年契約(中途解約金1,100円)の場合の月額料金
段階式プランでのデータ通信量を1GB以内・それ以上はIIJmioのeSIMプランを利用した場合の料金は次のようになります。
eSIMを併用した場合の料金(税込)
月額料金 | |
3大キャリア段階式プラン(1GBまで) | 3,278円 |
IIJmioギガプラン(eSIM・2GB) | 440円 |
合計 | 3,718円 |
IIJmioギガプラン(eSIM・4GB)が月額660円・IIJmioギガプラン(eSIM・8GB)が月額1,100円なので、データ通信量が多くなるほど割安に利用できます。
楽天モバイルならさらに安いがiPhoneは動作保証外
楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は月1GBまで基本料金が0円なので、3大キャリアよりもさらに安く運用可能です。
ただしeSIMの利用を考えた場合、iPhoneが動作保証外になっている点がネックになります。
楽天モバイルはiPhoneでも一部機能が利用できることを確認しており公式サイトで対応機能を公表していますが、あくまで利用は自己責任になります。
iPhoneを楽天モバイルで利用する場合は、トラブルが発生しても自分で対応できることが前提になるのでその点は注意してください。
※IIJmioのeSIMプランについては問題なく利用できます。
混雑時間帯の通信速度が落ちる可能性
ただしIIJmioは格安SIM(MVNO)サービスなので、キャリアから回線を借りている仕組み上混雑時間帯はデータ通信速度が落ちる可能性があります。
どの程度速度が低下するかは場所・時間・利用者数などによっても変わってくるので一概には言えません。
ただ動画視聴などはある程度通信速度が出ないと遅延が発生するので、使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。
特に昼休みや夕方の通勤・通学時間帯は混雑する傾向があるので、その時間帯のデータ通信はWi-Fi環境を利用したり主回線(段階式プラン)に切り替えるといった工夫も必要です。
利用できる端末
eSIMプランを利用するにはスマートフォンがeSIM機能を搭載している必要があります。
IIJmioが動作確認しているスマートフォンは以下のとおりです。
iPhone
- iPhone 12シリーズ・iPhone 11シリーズ・iPhone SE(第2世代)・iPhone XS・XS Max・iPhone XR
Android
- OPPO A73・Google Pixel 5・Google Pixel 4a (5G)・Google Pixel 4a・Google Pixel 4 XL・P40 Pro 5G・Rakuten Mini(eSIM専用)
実際の利用方法としてはキャリア回線の物理SIMを主回線に設定して、モバイルデータ通信(副回線)をIIJmioのeSIMに設定して使用します。
キャリアの対面サポートを残して
キャリアの段階式プランとIIJmioのeSIMプランを併用するメリットは、キャリアの手厚い対面サポートを残したまま割安でデータ通信量を増やせる点です。
またキャリアの独自サービス(キャリアメール・マルチナンバーなど)や家族割引きなども、そのまま利用できます。
ただし契約がキャリアとIIJmioの二つになる点と、混雑時間帯などはデータ通信速度が落ちる可能性がある点には注意してください。
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