増える小学生のスマホ
最近は安価でコストパフォーマンスの高い端末が増えてきたこともあり、小学生でもスマートフォンを所有している子どもが増えています。
ただ保護者としては子どもがSNSなどを通じてトラブルに巻き込まれた話を耳にすることも多く、子どもにスマートフォンを持たせるタイミングなどは頭を悩ませるところです。
そういった子どもにスマートフォンを持たせるのは不安があるが、安全面も考慮して連絡手段は持たせたいといったユーザーに、3大キャリアではキッズケータイを提供しています。
関連記事
キッズケータイのメリット
キッズケータイのメリットは、防犯をメインに機能が特化(制限)されていることと安価な運用費です。
機能は通話とメールがメインで、アプリを入れたりインターネットの閲覧はできません。あくまで電話としての機能に特化しています。
ただ機能が制限されている分、本体は小型軽量で耐久性が高く防犯ブザーもついており、小学校入学時に契約して子どもに持たせる方も多くおられます。
キッズケータイの本体価格はどのキャリアでも約1万5千円。基本料金は約500円で家族間通話は無料。
GPSを使った位置検索機能のオプション料金が各社約200円から300円で、月額だと1,000円以内に収まる安価な料金も魅力です。
格安SIMの安いプラン
ただ最近は格安SIM会社などで安い月額プランを提供しているとろこがあり、いずれ持たせるなら最初からスマートフォンを持たせるといった選択もあります。
格安SIMで音声通話付きSIMだと3GBの高速通信容量が付いて月額約1,500円程度。
かけ放題など音声通話はオプション契約が必要になりますが、その代わりSNSの無料通話を利用することができます。
GPSの位置検索を使うならアプリをインストールことで対応可能。格安SIMだけ契約してスマートフォンは親のおさがりの端末を使わせるといった節約もできます。
ただし当然スマートフォンはWEB閲覧、SNSの利用、アプリのインストールが自由なので、子どもがある一定のネットリテラシーを身につけている必要があります。
親が制限するには限界がある
スマートフォンには子どもに持たせる場合の為に、親がアクセスするウェブサイトを制限したり(フィルタリング)、使えるアプリや時間などを限定したりする機能があります。
ただこれらの機能を利用するには、親がある程度スマートフォンに関する知識があることが前提になります。
たとえ上手く制限を掛けていたとしても、親がかけていた制限をいつの間にか外してしまうことも珍しくありません。
また多くの方が普通に利用している大手SNSのメッセージ機能でやり取りをして、トラブルに巻き込まれるケースも多くあります。
結局スマートフォンに関するトラブルから身を守るには、やはり利用者(子ども)のネットリテラシー(安全に利用する知識)が重要になります。
親が制限をかけたとしても、あくまで一定の効果しかないことは意識してください。
情報の真偽を見極める能力
現在、学校などでもネットリテラシー(安全に利用する知識)の授業は積極的に行われています。ネットトラブルに関する知識は、親よりも子どもほうが豊富です。
ただそういった知識があってもトラブルに巻き込まれてしまうケースが後を絶ちません。
子どものスマホトラブルで多いのが、課金トラブルとSNS絡みのトラブル(犯罪など)です。
課金トラブルに関しては親が機能制限である程度防ぐことができます。(クレジットカード管理、課金の上限設定など)
ただSNS絡みのトラブルは親がいくら注意していても、完全に防ぐことはできません。
特に注意してほしいのはネットでの繋がりを通常の知り合いと同じように錯覚してしまう子どもがいることです。
今はスマートフォンを持っていなくても、インターネットに触れる機会はいくらでもあるので、子どもにスマートフォンを持たせること自体を過度に恐れる必要はありません。
ただ最低限、子どもに「情報を鵜呑みにしない(ネットへの警戒心)」能力がついてからスマートフォンを持たせることをお勧めします。
関連記事