目次
国内の定額動画配信サービスでdビデオに次ぐ数
日本テレビ放送網株式会社は30日、Huluにおける登録会員数が100万人を突破したことを発表しました。
Huluは2011年9月から始まった定額制動画配信サービスで、昨年4月に日本テレビが米Huluから同サービスを買収し現在運営を行っています。
買収前の会員数61万人から比較すると、日本テレビが買収後一年で会員数が約2倍へと増加。
定額制動画配信サービスでは、NTTドコモが提供する「dビデオ」が会員数400万を突破していますが、それに次ぐ会員数になります。
Huluが大きく会員数を伸ばした理由
会員数が大きく伸びた理由は、やはり日本の国内コンテンツの充実につきます。
以前は米Huluが運営していたこともあり海外ドラマの配信がメインで、国内コンテンツは数も少なく古いものが中心でした。
ですが昨年4月の日本テレビへ運営が移行した後、積極的に自社コンテンツのHuluでの配信を始めました。
それに合わせて過去の古いコンテンツだけでなく地上波で放送中のドラマも配信してコンテンツの強化を実施。
ドラマに限らずバラエティ番組や料理番組なども配信し、以前に比べて国内コンテンツはバラエティ豊かなラインナップになっています。
配信コンテンツを幅広い層に向けて
また最近は幼児向けコンテンツを充実させたり、海外ドラマや洋画の日本語吹き替え版と字幕版の両方を配信したり、多くの人が気軽に楽しめる幅広い視聴者を設定したサービスへと変化してきています。
以前は限られた海外ドラマファンが利用するサービスというイメージでしたが、有名タレントを使ったCMの効果などもあって一般の認知度も向上してきており、会員数の増加に繋がっています。
キャンペーンサイト「フールー、オン」の立ち上げ
今回の会員数100万人突破をからめて、Huluは「フールー、オン」というキャンペーンサイトを立ち上げています。
このサイトでは1年間継続的なキャンペーンを実施するとして、今後Huluの最新情報もこちらのサイトから発信されるとのことです。
現在こちらのサイトでは会員数100万人突破の謝辞と、Huluオリジナルドラマの制作が発表されています。
動画配信サービスの波が
今月1日からはPlayStation 4への対応が発表されており、Huluの特長である「様々な機器での視聴ができる」強みを生かすための対策が講じられています。
コンテンツに関しては他のテレビ局との話し合いも進められており、4月中にはフジテレビの深夜アニメのノイタミナ作品の配信が予定されているほか、テレビ朝日との交渉も行われているとのことです。
こういった動きの背景には今秋の米大手Netflixの日本でのサービス開始があり、今後もHuluの動きは活発なものになるでしょう。
日本への定額動画配信サービスの波はすぐそこにまで来ており、既に戦いは始まっています。
関連記事