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老若男女を問わない楽しい罰ゲーム
以前、仕事のある現場で10人ほどのチームを組んで共同作業をすることがありました。
あるプロジェクトの期間限定チームで、参加メンバーは同じ会社ではなく複数の会社から何人かづつがチームに合流。
メンバーの年齢や背景も様々でお互いの面識もほとんどないため、なかなかコミュニケーションもぎこちない状態でプロジェクトがスタート。
チームリーダーが共同作業を行ううえでこの状態では好ましくないと思案。
手っ取り早く親睦を深める意味も込めて、現場近くにあった某総合アミューズメント施設で定期的にボウリング大会を行うことになりました。
身体を動かすことは楽しい
比較的若いメンバーが多かったのですが、ほとんどボウリングをやったことがない全くの初心者から、マイシューズ、マイボール、マイグローブを持つ上級者まで。
当然、点数も実力差も様々でしたが、一緒に身体を動かす楽しさも手伝ってすぐに仲良くなり、コミュニケーションをとる手段として大成功でした。
最初はただボウリングを一緒にするだけでしたが、仲良くなってくると自然とスコア対決の流れに。
「まあ負けたほうに罰ゲームがあったほうが盛り上がるよね」とよくあるパティーン(パターン)。だだ実力差がかなりあったので点数にハンディキャップ(持ち点)制を採用。
あとあまり過酷な罰ゲームを提案しないためにもリスクを平等に背負うべきと、個人戦ではなく団体戦形式に。
いつの間にか、ちょっとしたボウリング大会規約なるものが出来上がっていきました。
ヒートアップするボウリング熱
罰ゲームの設定で、メンバーのボウリング大会にかける情熱は一気にヒートアップ。みんな罰ゲームを受けたくないので大会前の団体戦チームメンバーを決めるドラフト会議は超真剣。
試合を有利にすすめるためにハンデキャップを多く貰おうと、勝負がある程度決まるとわざとガターなどに落として平均スコアを下げる悪いメンバーもいたり。
終業時間後に、公正な実力を判定するため他の部署から呼んだ第三者(ボウリング経験者)を交え、ハンディキャップ検証会議まで開かれていました。
プロジェクトが終了しチームが解散されるまでの間、月一回ペースでボウリング大会が開かれ、今までで一番ボウリングに情熱をかけた時期だったと思いだされます。
自分で考えた罰ゲームを自分で受ける
勝負事だと真剣に取り組んだ甲斐もあり、結果、以前よりボウリングもかなり上手くなりました。
まあそれ以上に、指にボールが引っかかったふりをして、自然な動きでガターにボールを落とす演技も上手くなりました。
ボウリング大会は毎回盛り上がって楽しかったのですが、当然その間にはわたしも何度か罰ゲームを受けるはめに。
とりわけ自分で考えた罰を自分で実行する切ない気持ちは、言葉では言いつくせない、わびさびの世界があります。
今回はそのときに使った罰ゲームを3つ紹介します。あまり準備に手間がかからず、女性または年配の方が参加していても大丈夫な罰ゲームです。
よかったら飲み会や社内レクリエーションなどで利用し、上司を嵌めてみて楽しくコミュニケーションをとってください。
お手軽で面白い罰ゲーム3選
実際に行った罰ゲームのなかで、比較的容易にできて面白かったものを三つほど。対象人数や罰ゲームに適した場所、必要な準備物など具体的に紹介します。
豆腐マイスター
罰ゲーム人数 1人から2人
場所 持ち込み飲食可能なフードコートなど
準備 豆腐1丁 紙皿 割りばし 好みの薬味 調味料
商業施設などで見かける、屋台などで購入したものや弁当などを持ち込みで食事可能なフードコート的な人の多い場所を、事前に見つけておきます。
罰ゲームを受けるひとは、フードコートで売っている一番大きな紙コップに入った飲料(できるだけ目立つように)を買って席を確保。
席についておもむろにカバンから道具一式を取り出し、パックをあけ紙皿の上に豆腐を盛り付け。
「いただきます」と少し大きめの声で言ってから、単純に豆腐まるごと一丁を完食するだけの簡単罰ゲームです。
この罰ゲームの優れているところは、豆腐を食べる人数、豆腐の種類や量、薬味の有無などで難易度が調整できます。
興味本位で焼き豆腐などを選ぶと完食に相当の時間がかかり、長時間他人の興味本位の目にされされるという地獄絵図が展開されます。
実際にこの罰ゲームを実行したときは紙皿を大きめのマグカップに変更。
昼休みの混雑した社員食堂的なスペースなところで、「今、豆腐ブームが来てる、なんならマネしても構わないよ」風に、お洒落に豆腐を食べてもらいました。
社員の声
罰ゲーム人数 任意
場所 任意
準備 スマホ
紹介する3つのなかでは一番手軽にできる、汎用性の高い罰ゲームです。特別準備するものも必要ないのでおすすめです。
まず罰ゲームを受けるひとが適当に思いついた会社名をスマホで検索をして企業のホームページを表示させ、そのまま勝負に勝ったひとにスマホを渡します。
企業のホームページには大抵の場合、採用情報のページなどに社員の画像つきインタビューなどがあるので、そこに掲載されている写真をチェック。
勝ったひとはホームページの写真の中から気に入った写真を指定します。
指定されたほうはスマホのカメラを使って、まったく同じ構図とまったく同じ表情でその写真を再現しなければならないという罰ゲームです。
写真の再現性が低い場合は、何度もやり直してもらいます。
こういうページに採用されるのは満面の笑顔の写真も多いので、厳しい上司などがあまり見せない表情を合法的に写真に残すことができます。
その画像をグループ内のSNSなどで共有するとか、一週間スマホの壁紙に設定などのルールも一興です。
ただし間違っても取引先のホームページを罰ゲームに利用するのは危険なので止めましょう。
カレー大好き
人数 1人
場所 コンビニ(肉まん蒸し器があるところ)
準備 買い物の代金(罰ゲームを受ける人以外が全員で割り勘)
この罰ゲームは完全に一人用の罰ゲームになります。
多少、お金を使ううえ、他のメンバーが罰ゲームの様子を鑑賞する方法もなかなか難易度が高く、あくまで上級者向けのものなので注意してください。
内容自体は単純で、敗者にコンビニへ行ってもらい買い物をしてもらうだけの罰ゲームです。
但し単純に買い物するだけならただのパシリなので、そこに買うものは全てカレーという表記が付いているもの限定というルールをつけます。
レトルトのカレーやカレーヌードル、カレーパンやカレー味のお菓子、カレーのスープ飲料など様々なカレーと名の付くものをチョイスし買い物かごに入れてレジへ。
最後にレジで、店員が商品の半数をレジに通したくらいのタイミング(「この人どれだけカレー好きなんやろ」と思っているだろうタイミング)を見計らって一言。
「あと追加でピザまんをひとつ下さい」と言って罰ゲームが終了です。
店員がクスッと笑顔をみせるか、「そこはカレーまん違うんかいっ!」的な雰囲気を醸しだしたなら100点満点です。
この罰ゲームは実行するひとに自分で吹きだしてしまわない忍耐力、演技力などを要求するので注意してください。
罰ゲームは愛だ
誰も褒めてくれないので自画自賛しますが、基本的に費用もあまりかからず、大きく人を傷つけない、みんなが笑って済ませるようなバランスを考慮した、愛の溢れる罰ゲームたちです。
けっして負けた人間を笑いものにしようとする意図はなく、そのひとが仕事などではあまりみせないパーソナリティに触れたいという純粋な興味(人間探求)の気持ちを、罰ゲームの形をとって具現化させたものです。
せっかく縁あって同じ職場にいるんですから、すこし興味をもってみませんか。
もしかしたら罰ゲームから違った一面を見せてくれるかもしれません。飲み会や社内レクなどでぜひ試してみてください。
まあ知れば知るほど逆に「コイツとは絶対に合わない」とより確信が深まることもあるんですけどね。
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